2011年8月27日土曜日

ヒヨにも可愛いときがある

 声がよくない。衣装もよくない。我が家の野菜や果実を横取りする。シジュウカラやメジロを追い払う。餌台を占領する。糞も汚い。そんな可愛げのないヒヨドリだが、親鳥が雛を育てる健気さはやはり見ていて微笑ましい。

右が雛、左が親
 去年は2階の窓から真正面の街路樹に巣を作っていたが、今年(2回目?3回目?の子育て)はというと我が家の、自転車で出入りする勝手口(ただの出入口)のシマトネリコの、手を伸ばせば届きそうな低いところにスウィートホームを構えた。
 おかげで自転車の出入りのたびに驚かせないようにと此方の方が遠慮する日々だった。もちろん撮影も遠慮してきた。
 まあ、その遠慮の甲斐があって、親鳥が頻繁に餌をくわえて帰ってくるようになったなと思っていたら、二十日鼠のような声が聞こえてき、そのうちに、お世辞にも綺麗とは言えない典型的な雛の泣声が頻繁になり、ほどなく飛翔の練習が我が家周辺で始まった。
 親鳥は飛翔の手本を見せ、あるいは少し離れた場所からそ知らぬ顔で見守り、それでいて火がついたように泣き続ける雛に付かず離れずの必死の親心は、昨今の育児放棄のニュースに出てくる人間様に見せてやりたいほどである。
 子育てが終わると憎たらしくなるヒヨドリだが、本によると、平安貴族のペットでもあったらしく、また外国にはいないため海外のバードウォッチャーには人気の野鳥とあった。へぇ~
 これ(ブログ)って、もしかしたら贅沢極まりない観察日記なのだろうか。

2 件のコメント:

  1.  友人の野鳥ブロガ―の写真に、ヒヨの親鳥がヒナにヒナより大きいトカゲを与えてる写真があり、驚いた事があります。ヒナというのは親の与えてくれるものは基本、何でも飲み込むのでしょうな、これも親子の情愛の一つでしょうか。

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  2.  「その顔でトカゲ喰うかやホトトギス」なんて言ってる民族に未来はあるのでしょうか。
     いやいや、そういう愚直な感性、「渇しても盗泉の水を飲まず」という民族(文化)でありたいものです。

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