老人介護施設は当然に完全空調のため、よほど感性を研ぎ澄まさなければ季節感が得られないが、入所者の方はというと総じて反応する能力が低下していて、「刺激の乏しさ→意欲の低下」というような悪循環に陥りやすいように感じている。
このため、無理やりにギラギラの真夏の庭に実母の車椅子を押し出してみたところ、開口一番「あ~あ 気持ちがいい」「部屋は寒かった」・・・だった。
7月30日のブログに書いたが、ここの庭の木々の幹には、低い位置に油蝉がいっぱい留まっている。周辺の街路樹などには見られない異常さである。
これはきっと、ダーウィン的な適者生存(説)などではなく、親ゼミが子ゼミに「マリア像の前では如何な人間でも蝉獲りはしないわ・・」と語り継いでいる結果に違いない。
そして、それをいいことに今日もヒョイと油蝉を手で獲って建物の中に戻り、思いっきり羽を羽ばたかせるのを他の入所者のお目にかけたり、耳にひっつけるように鳴き声を聞かせたりして、正真正銘の夏をほんの少し感じていただいた。(これらは7月30日のブログの繰り返しである・・・)
そこへ、中国出身のスタッフが入ってこられ・・・、
「わ~ 美味しそう」
「親になる前のを掘り出して揚げて食べるのよ」
☆*▽※@$!!! おおっ 刺激の乏しい、日頃ほとんど居眠りばかりの部屋に珍しい会話が飛交ってほんとうによかった。
こんな雰囲気が続くことを心から望んでいる。だから、どこかにセミセミの玩具はないだろうか。
先週岡山の隠居所の山では薄明るくなってくると、ヒグラシの大合唱が始まり眼が覚めます。暫くすると鶯が囀り出し日が射し込んで暑さを感じる頃まで鳴いています。昼間は割と静かですが別の蝉の鳴き声(名前は確認できません)それに「ツクツクボウシ」が鳴き出しました。夕方になると又、「ヒグラシ」それに「ミンミンゼミ」「鶯」がまた鳴き出します。雑木林の山道を登って行くと「ヒグラシ?」が沸き立つように飛び立ちます。
返信削除避暑地に行ったような気持ちになりました。スノウさん コメントありがとうございます。
返信削除沸き立つようなヒグラシは美味しそうでしたでしょうか。