2011年7月20日水曜日

祝 なでしこ

 老人介護の施設で「なでしこジャパンが世界一になったよ」と言うと、お婆さん方が万歳をしたり拍手をしたりして心から喜んだ。
 女子サッカーなんて見たこともないだろうに、どうしてこんなに喜ぶのだろう。
 何でもいいから目出度い話題に飢えていたのか、娘時代にいやと言うほど刷り込まれていた愛国心の発露なのだろうか。解からない。
 家族としては入所者が少しでも機嫌のいいのが一番で、「大人と子供ほど体格が違った」とか、「日本女子の度胸も世界水準だ」とか、出来るだけ楽しい解説をして帰ってきた。
 門外漢ながら、日本チームの勝因は、諦めなかったことと挑戦者のダメモト精神で、アメリカチームの敗因は、二度にわたる逃げ切り作戦の油断というか驕りだったと思う。
 その結果として、PK戦では攻守の精神が逆転していたように思われ、本番に弱いと言われ続けてきた日本スポーツ界の負の伝統が乗り越えられた一瞬であったように感じる。ちょっとした人生訓のような試合であった。
 
 ということで、「祝なでしこ」に因んで、相当ピークを過ぎた感のある我が家の白色撫子の写真を撮った。
 「常夏」との異名もとっているほどに夏から秋に向けて花期の長いのが嬉しいし、その色も気に入っている。

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