いつもながら、京の諸社に比べてどことなくあっさりしていて、その分古式を思わせる神社である。
祓戸社の前で大祓詞等が奏上され、お清めが紙吹雪のように舞い、よくは解からなかったがヒトガタなのだろうか絹布のようなものが何枚も裂くように破られ(ヒトガタに転移した罪が清算され??)、そして、茅の輪をくぐって、後は本殿でのお神楽等々であった。
未曾有の原発災害を受けても式典に特段のアレンジもないところが良いのか悪いのか解からないが、半年間に犯した数々の罪もお祓いで清められてしまうとするメンタリティーに負の側面を感じてしまうのは、私が、この国の為政者等の目に余る嘘と無責任に少々ウンザリしているからかもしれない。
茅の輪の近くの茶店の池も淀んで汚かったが、アルミの柱にへばりついたモリアオガエルは微動だにもせず、1300年の神の森は現代人をあざ笑っているかのように静かであった。
森ではキビタキが美声を奏でてくれていた。
茅萱(ちがや)をもらって帰り、教えてもらったとおりプチ茅の輪にして玄関に飾って、とりあえず我が家はチャッカリと半年をリセットしておいた。
7月3日:写真の追加
孫の初茅の輪
孫の初茅の輪
0 件のコメント:
コメントを投稿