先日、同じ沿線で現職当時「帰りに一杯」組だった何人かで飲み会をおこなった。
もちろん酒席であるからとりとめない話が多かったが、その内に、「戦争のない社会は理想論でしかないのだろうか」「人類は核兵器を使用して破滅するのか」「やはり軍事力増強しか手はないのか」というような話になった。
酒席とは言え話は大真面目で、先の見えない昨今の世界に誰もがいささか悲観的になっていた。そしてその気分は、多かれ少なかれ私の気分でもあった。
そこで、実はASEANがいま注目されていること、 インドネシアやベトナムも中国と一触即発の危険と隣り合わせでも軍事対決は避けていること、 軍事対決ではなく話し合いで解決するという外交を年に1500回という話し合いで進めていること などを私は語り、みんなも一定程度頷いてはくれたのだが、「うん、胸にすっきり落ちた」という顔にはなっていなかった。
酒席とはいえ、そういうムードに、なによりも私自身の勉強不足に私の気分は少しだけ凹んだ。
私自身が「台湾有事はあるか」との問いに、「それは米中の世界戦争になるからそんなのありえない」と言い切れず(言葉ではそう言ったが)、「習近平なら有り得るかも」と腹の底で躊躇していたせいかもしれない。
この辺りを乗り越えないと、自民党が自滅しても半自民党政権になるだけだろうから、大いに「対話力」を高めなければと反省した夕べであった。
多くの事実を組み立てて理屈を進めなければ、見解の相違に終わってしまう。
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