2024年4月28日日曜日

今年もメーデー

   春の日の雑感だが、・・アメリカという国はごった煮のようでおもしろい。「もしトラ」という言葉が現実味をもって語られる一方、バイデン大統領がトヨタ、テスラ、アマゾン等々の労働組合結成や自動車労組のストライキを支持したり、上院予算委員長に社会主義者を自称するバーニー・サンダース議員が就いている(現在もそうであるかは未確認)など、独立宣言に源を発する一定の民主主義には目を見張るものがある。

 そして、私の若い頃はその国で公然たる人種差別が横行していたが、公民権運動以降、例えばオバマ大統領が出現するまで変化してきて、現在は国連大使をはじめ黒人の指導者も全く珍しくない。

 翻って、敗戦後昭和憲法の下でアメリカに先んじるかのように民主主義を追求して同じ時代を歩んできた日本は、昨今は『虎に翼』が現代劇かと錯覚しそうなほどの停滞を見せ、2023国際ジェンダーギャップ指数125位というのは世界の最低水準で、そのことを「支えている」かのように労働組合組織率は1948年には55.8%であったものが今では16.5%と低下している。しかも多くの御用組合を参入してもさえの数字である。

 とすると、かつて労働組合員であったOB、OG達も、「近頃の若いものは」などと傍観しているときではないのではないか。労働組合は民主主義にとってなくてはならない「学校」でもある。
 今年のメーデーの天気予報は雨らしいが、気圧通を押してやはり出かけることにしよう大阪労連の扇町公園。

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