2024年4月7日日曜日

しつらい

   気温が暦を飛び越えていくかのような此の頃なので「ちょっと待ってくれぇ」と端午(五月五日)を迎えるしつらい(室礼)を四月五日に整えた。 
 とはいっても、五段飾りの五月人形は公共施設に寄贈したし、飾ったのは写真の下の方のミニチュア兜。
 清少納言も、小さきものは皆美しいと言っているわけで、この方が日本文化の王道だと屁理屈を言っている私。

 ただ鯉のぼりだけはあまり小さくないものを庭に立てている。
 時々やって来る孫のためのものだが、孫の来る来ないに関わらず立てている。

 ルーツを遡れば幟であり旗指物だろうが、鯉のぼりはアウフヘーベンを感じさせる。そこには権威や戦の匂いは既になく、平和憲法下の日本を象徴していないだろうかなどと思っている。
 反対に、それを頑なに言うならば、革新民主陣営の政党、労働組合、平和団体、学術団体などなどの旗も「ルーツは軍旗だ」みたいなつまらぬ議論になるし、平和を指向するなら時代劇を観るのはおかしいみたいな話になる。
 ともあれ、そういう話と兜飾りの矛盾は大目に見てほしい。

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