4月9日、東大寺戒壇堂。
数十メートル先の大仏殿はインバウンドの人々でごった返しているのにここはこのような有様。
この風景を独り占めしていてエヘン。
そしてこの桜。お花見に見る一瞬の輝きの裏に「うつろひ」の寂しさがあるように私は思う。
こんな一週間ほどの「瞬間」に大騒ぎする日本人というものを考えると、例えば大仏殿の大仏様を見ても、東南アジアなら常に金箔で荘厳するであろうところを、返ってそれにはありがたみを感じず、落剝した時の流れと「うつろひ」に感動する。つまりは一瞬に散るからこそに感動するのだろうか。
それは諸行無常の教えだろう。
うつろい、いい言葉ですね。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除「色は匂へど散りぬるを、我が世たれぞ常ならむ」というあたりでしょうか。