2023年11月27日月曜日

野鳥と家禽

   家禽というのは鶏舎など鳥小屋に飼われているものだけでなく、逃げ出したりして野生化していても家禽で、バードウォッチングの対象である野鳥とは言わない。
 なので、たまにホームの天井からお土産をくれる鳩はドバトといって野鳥にはカウントされていない。
 元々はカワラバトなどを飼育して伝書鳩に改良したものといわれている。見た目は千差万別で外見上の統一した特徴はない。

   一方、駅や公園で群れているドバトとは一線を画して単独または数羽で行動している鳩がいる。キジバトという。野鳥である。
 フィールドガイドによると、ドバトは人を怖れず近づいても逃げないがキジバトは人に馴れないと書いてある。

 わが庭には時々2羽の鳩がやってくる。番(ペア)のようだが・・・。
 フィールドガイドには「人には近づかない」と書いてあるが、私が近くにいても逃げたりはしない。それをスマホで撮影した。逃げないがキジバトである。

 ドバトと鑑別できる特徴その1は、キジバトのクチバシには「白い鼻こぶ」がない。
 その2、首に美しい縞模様がある(この美しい縞模様がキジのオスみたいと書いてある本もある)。
 その3,羽根にはっきりした鱗模様がある(フィールドガイドにはこの特徴がキジのメスのようだからと書いてある)。
 反対にいえば、ドバトには白い鼻こぶがあり、首の縞模様がなく、羽根の鱗模様もない。そしてドバトの色や模様には統一性がない。

   駅で電車を待っているときにドバトを見ていると、クックー クックーと鳴いているが、家の前の電線にとまっているキジバトは デデポポー と鳴いている。そういう意味では鳴いておればドバトとキジバトの違いは簡単に判る。

 【おまけ】近鉄奈良線の快速は鶴橋を出ると生駒まで止まらない。鶴橋で乗車したドバトがその間車両の中を飛び回り乗客が大騒ぎしていたことがある。私は何も大騒ぎしなければ鳩と一緒に珍しい「旅行」ができたのにと静観していた。

0 件のコメント:

コメントを投稿