我が家のロウバイは冬至の頃からチラホラと咲き始め、右の写真は12月29日現在のもの。
だから、太陽暦的に言って「1年中で一番早く咲く花」で「マンサクなんか目ではないな」と夫婦二人だけで自慢し合っている。(誰に対して自慢しているねん・・)
そして、「それにしても、こんな極寒の、飛ぶ虫もいないときに、どうして花を咲かせるのだろう」とお互いに首を捻った。
風媒花なのか、自家受粉か、真冬でも虫のいるような南方育ちゆえの体内時計か、もっと特殊な繁殖方法か、etc etc ・・・・
そこで、「調査なくして発言なし」「1週間ほど二人でじっくり観察してみよう」ということにした。
それにしても、・・・予想される仮説を考えると・・・・・・、
多くの虫の飛んでくる季節は同時に花の季節でもある。
花からすると虫をとりあうライバルも数多く、浮気性の虫たちをどう呼び込むかも厳しい競争社会。
反対に、この季節は虫は少ないがライバルはほとんどいない。
そこへ蜜を用意して香りをたなびかせればその虫を呼び込む確立は春から秋の比ではない・・と、ロウバイは踏んだに違いない。
それは、ダーウィンの進化論を超えたロウバイのしたたかな意思、考え抜いた作戦では。
・・・・というあたりが模範解答にならないか。
ところがところが、久しぶりの年末寒波ゆえか、予想していたアブ等は全く飛んでこない。全く飛んでこない。
次に予想していたメジロは、ロウバイを余所に、冬枝に挿しておいた大して美味しくもないキワーノをつついて飛び去った。
その次に予想していたヒヨドリは頻繁にやってきてロウバイの蜜を吸ったのはよいけれど、だが、コヤツの振舞は落花狼藉。蜜を吸ってから花を食べたり棄てたりする。つまりヒヨドリは受粉の仲人では決してない。
う~ん、ロウバイの「実社会」も一筋縄ではいかないようだ。
我が家のこの木は、毎年、少し汚らしい実(の袋)がはっきり生るから受粉していることに間違いはないのだが。
だから、我が家の庭の極寒の特殊事情下の観察結果なのかも知れないが、真実はそれほどQ&Aのようには姿をあらわさない。
にわか観察者の思い通りには世の中は行かないぞと、教えてくれている。
よって、答はまた後日。
「本には鳥媒花だとかいてあるではないか」「そんなの長谷やんの見てないときに虫が数匹は飛んできたに違いない。」・・・と怒るのは、ロウバイの香りでもかいで暫し待ってもらいたい。
ロウバイは、凛と空気が緊張した冬空に素晴らしい香りを漂わせている。
「甘い香り」と書いてある本もあるが、そんなありきたりの形容ですまない気品を感じさせる爽やかさである。
鎮静・リラックス作用という薬効があると書かれている。
本年始めてのコメントです年始の挨拶も兼ねてよろしくお願いします。
返信削除ご近所のお宅にロウバイが1本植えられています、奥さんが言うにはΓロウバイはこの辺りでは珍しいかも知れないけど京都では沢山植えられていて花は正月頃咲きますねん黄色で正月頃咲きますねん他に花がない時期に咲くので良いもんですは、好きな花です。」と言っていました。
ブログを見てΓ京都に多いと言うのはほんまやったんや!」と改めておもいました。
近所のロウバイは、写真ほどは裂いてなく昨日見たところ1輪だけでした、今日はもっと多く咲いているか確認してみます。
茅渟の海さん 今年もよろしくお願いします。
返信削除ここ京阪奈は、「山背(山城)だより」とはいえ、基本的には平城(なら)文化圏で天気予報も奈良の感じです。で、「ロウバイが京都に多い」という実感は我が家周辺ではそれほどありません。
次に個々のロウバイですが、お隣のロウバイはまだ固そうな蕾のままです。
おかげさんで我が家のロウバイは比較的早咲きのため、お正月~極寒の冬枯れの景色の中でちょっとした存在感があります。
今年もコメントをどうかよろしくお願いします。
ご近所のロウバイが咲いたら、香りをかいでください。心が落ち着きます。