2013年1月17日木曜日

便所コオロギとはあんまりな

  1.17阪神・淡路大震災から18年。いろんな記憶がよみがえる。
  歳がいくと18年なんて昨日のことのようにアッと言う間であるが、同じ18年でも、自分が生まれる前の18年の歴史を実感することは難しい。
  それができるかどうかが、本当の意味での「歴史に学ぶ」ということなのだろうが、安倍首相や維新の橋下氏にはそれが欠けていると私は考える。
  と、マクラを強引に振っておいて、今や18年以上の歴史の彼方に忘れ去られようとしている昆虫の話に無理やり持っていく・・・・。
 
  左のこの虫を見て「キモい」と言うか「懐かしい」と言うかで実年齢が判るかも・・・・。
  もちろん、私は涙が出るほど懐かしい。
  第一に、昔は家の土間などに普通にいた。
  ところが近頃はほんとうに見なくなった。
  だいたいが土間らしい土間ももうないし。
  本には「跳躍力がすごい」と書いてあるが、私の感覚で言えば比較的動きは緩慢。
  だから此方が幼児でも捕まえられたという記憶がある。
  別に声が良いわけでなし、色が綺麗なわけでなし、大方からは特別に注目されることもない、地味で可哀相な?竈馬(カマドウマ)。
  まあ「竈馬(カマドウマ)という名前は風流」という文章もあったのがせめてもの救いだろうか・・・。
  それを俗称とはいえ「便所コオロギ」とはあんまりな。
  大寒波の日、木切れを動かしたら見つかった。
  写真を撮ってから、写り具合を見て、もう一度撮り直そうと思って行ってみたらすでに影も形も判らない。
  老人の懐古趣味になんかに付き合っていられるか・・・と言ったところか。
  それにしても、元々寒さが苦手で人家に忍び込んで来るんだと勝手に思い込んでいたが、こんな寒空の下でもノソノソとそれなりに動き回る生命力は凄いの一語。カマドウマ、オソルベシ。
  虫は世につれ~、パッとしない風貌から普通には不快害虫に分類されているのだろうか。
  その不当な評価を考えると、ちょっと助けてやりたくなる。
  16日朝日新聞夕刊に「日本家庭用殺虫剤工業会が虫慰霊祭をとりおこなった」と大きく書いていた。それもありだろう。

  書物によると、「一ト跳びにいとゞは闇へ帰りけり・中村草田男」というように竈馬と書いてイトドと読むらしいが私は全く聞いたこともなかった。その他の名前としては、カマドムシ、オカマコオロギ、ハダカコオロギ、エビコオロギ、オサルコオロギで、・・・やはり、ちょっとな~

2 件のコメント:

  1.  写真の昆虫は見たことはあります、便所コウロギて言うんですかそれは知りませんでした。
     コウロギと言えば閻魔コウロギしか知らないですが子供の頃秋になると末成りのカボチャでコウロギを飼っていたことを思い出しまた、もともと飼わなくてもそこいらじゅうに居たので鳴き声を聞くことはできたのですから・・・
     話は変わりますが、先日のブログで紹介のあったお供えの柿はどうしました?

    返信削除
  2.  茅渟の海さん おはようございます。
     写真の主人公は、私はカマドウマと呼んでいました。
     美声もなく姿も「もひとつ」で何のとりえもない虫ですが、家の中によく忍び込んできた身近な虫です。
     それからお尋ねの串柿ですが、もちろん食べようと考えました。私よりそう思った妻が「もう一段階乾した方が美味しそうだ」と考え、庭の柿の木に吊るしました。そうしたらヒヨドリに突かれるは、雨にうたれるはで、泣く泣く捨ててしまいました。本年最初の大失敗です。

    返信削除