2013年1月3日木曜日

初夢は


  『一富士二鷹三茄子』については諸説紛々であるが、一富士の目出度さは感覚的に納得できる。
  現役時代、上司と度々上京したが、その目的は半分が陳情、半分が陳謝のようなものだった。
  陳謝というと、名ばかり中間管理職のときなどは「謝ってナンボ」と自分に言い聞かせていた。
  いずれにしても、その折衝次第で大多数の働く環境が決まるものだったから、それぞれが真剣勝負といったところで、富士川を越えてくっきりと富士山が見えると「よし、目的は適うぞ!」と勇気を充電し、見えないときには「壁が厚そうだから気合を入れなければ!」と言うのがその上司の口癖だった。
  このジンクスは、経験的にも何となく胸に落ちるものだったから、その後の人事異動や昇進後は、今度は私が後輩に「今日は富士山が見えたから上手くいくぞ!」などと伝承した。
  そのジンクス?は、今も伝わっているだろうか。

  二鷹の鷹は鳥の王。この目出度さも説明はいいだろう。
  で、・・・つい先日、平城宮跡大極殿前で撮影した(鷹の一種)長元坊を掲載し、ブログ読者の皆さまの本年のご多幸をお祈りしたい。
  それほど高くない地点で猛禽類がホバリングする姿はゾクゾクっとする感動ものである。(「何にそんなに感動すんねん」という声も聞こえてきそうだが。)
  平城宮跡の大規模舗装で「地下の木簡の破壊が心配だ」と旧冬のブログに書いたが、ここ(平城宮跡)はそういう歴史的意義とともに野鳥の楽園、貴重な自然の宝庫であることも皆さんに知ってほしい。
  木簡も野鳥も目先の金儲けには役立たないが、それを守るのが知性ではないだろうか。

  先の選挙では、民主主義の理念と背反する小選挙区制の結果、民意と相当乖離した内閣が誕生したが、ご祝儀相場はそんなに長くは持たないだろう。
  三茄子が「成す」の語呂合わせなら、夏の参議院議員選挙では理性的な声の前進を「成し遂げ」たい。
・・・・・という初夢三題話では、夢は小さすぎるか?

3 件のコメント:

  1. 「鷹」については激しく同感!泉大津でハヤブサが上空を旋回する姿に感動、畏敬すら覚えました。
     ついでながら毎年恒例の家族新年会、22名が集まり、何となく暮れの選挙の話になり、誰言うとなく、「何で伸びんのやろう?」22名中少なくとも8人は入れたという。「今度ばかりは、入れたで」から「昔から入れてた」まで、で、結論はやはり「何で伸びんのやろう?」だった。う~ん、もう一度、じっくり考えよう。

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  2. 何時もながらの見事な写真で絶句状態です。奈良近辺は本当に野鳥の多い所なのですね。人間が程好い感じでチラチラ居るほうが野鳥には住みやすいのかも。ずーと以前「山之辺の道」をハイキングで歩いていたとき横の雑木林で「コゲラ」と言うのでしょうか「キツツキ」が枝を突いているのを生まれて始めて見て感激したことを思い出します。岡山の田舎の山より絶対多種の野鳥が居ると思います。「長元坊」の翼は「ブーメラン」を感じます。「「もず」は眼の周りがもっと黒いと思っていましたが・・・今年も素晴らしいブログと野鳥の写真を宜しくお願いします。

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  3.  ひげ親父さん 今年もよろしくお願いします。
     22名の家族新年会ですか。山田洋次も嘆かなくていいですね。

     スノウさん 今年もよろしくお願いします。
     人工林は論外として原始林も「豊かな森ではない」と言われますね。
     春日大社の原生林、奈良公園の鹿・猪・虫、古墳、里山、田畑、溝でない川、そこそこの人家という環境構造が良いのかも知れませんね。
     この中の古墳の濠やため池のようなものも実は貴重なのかもしれないと思っています。

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