2024年5月26日日曜日

水野晶子さんを今ごろ知った

   5月15日に近藤勝重さんの訃報を書き、私が近藤さんを知ったきっかけがMBSラジオ毎土曜朝5時から5時半の『川柳で生き方再発見・しあわせの五七五』だったことにも触れたが、この番組の近藤さんのもう一方の主役がアナウンサーの水野晶子さんだ。(このラジオ番組そのものはラジコやポッドキャストでも聴くことができる)

 私はテレビやラジオの出演者についてはとても疎いので「水野晶子さんてどんな番組に出ていたん」と呟いたところ、スマホの活用については私より格段に上級者である妻がサクサクと検索し、その内に「こんなのがあった」と読みあげてくれたのが、後ろのアドレスで出てくる『水野晶子さんのトークライブ「ヒセイキの風景」朗読と「私が正社員になるまで」』だ。

 それは私の現職時代の仕事や労働組合活動と大いにオーバーラップしたもので、同時代に「そんなことのあったことを知らなかった」自分を深く反省した。
 
 1981年に水野さんは毎日放送に非正規の契約アナウンサーとして入社。そして1985年成立の男女雇用機会均等法により?「新法により来年からは女性アナウンサーを正規採用するのであなたは来年はいりません」と解雇を通告された。
 虎に翼ではないが「はて」と思った水野さんは7年間の解雇撤回闘争を闘い、正社員として定年まで勤務。そして、今はフリーでMBS契約のアナウンサーをされている。

 均等法がそんな逆流を生んでいたことなど知らなかった。
 そして、その後労働者派遣法などが成立して日本の労働環境は悪化して、非正規が普通にさえ見える格差社会が生まれている。
 派遣法の際などは、当時の総評や社会党などが最後に寝返った時の悔しさは今でも覚えている。
 公務の職場でも「会計年度職員」とかいう非正規が正規雇用を上回っていたり、毎年ごとに雇い止めのナイフを突きつけられている。
 この国は間違った道に進んでいる。もう一度、雇用や労働の原点を取り戻そう。

 少し長いが、このライブの記録は、多くの方々に是非とも読んでもらいたい記録である。以下のアドレスを反転させて「移行」して読んでほしい。 

 https://kazemakase.jp/2023/06/%E9%9D%9E%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E3%81%A8%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E2%91%A1%E3%80%80%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%81%8C%E6%AD%A3%E7%A4%BE%E5%93%A1/

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