2024年5月27日月曜日

長いは短い

   機関紙活動の鉄則のひとつに「長いは短い」というのがある。
 長い記事は一般に読者の読む気を削ぐから読んでくれる人は少なくなる。反対に、短い記事は読みやすいから多くの人が読んでくれる。
 その結果、(読まれた記事の分量×読んだ人の数)は短い記事の総量の方が、長い記事より長くなる。だから、「長いは短い」「短いは長い」となる。
 そんなもので、退職者会の会報に、近況報告のような記事の寄稿を会員に時々依頼するのだが、おおむね400字程度としてお願いしている。

 さて先日、「東の方」からSNSのメッセージで「万博について400字前後の原稿を送れ」と依頼があった。
 実のところは「書きたい!」というテーマではなかったが、「請われれば一差し舞え」との言葉もあるから、即書き上げて送信したが字数は600字前後になってしまった。テーマの割には削ぎ落したつもりだが、日頃「400字程度」でお願いしている身としては少し恥ずかしい。

 ただ、万博協会が時間外労働の規制の除外を求めたこと、今後も時間外労働隠しが懸念されること、爆発の可能性のあるメタンガスによって来場者にも働く労働者にも危険があること、地震や台風に弱く満足に避難できない会場であることなど、「いのち輝く」がブラックジョークであること、結局のところカジノのためのインフラ整備であることなどを、主に「労働者の安全」という切り口で書くと600字程度は許してもらいたいと居直ってまとめた。

 とはいえ、400字程度を守れなかった無念が残るので、今後のわが会の会報の原稿依頼も「600字程度」と改めようかと考えた。


 【23日の朝日新聞】
 上記の爆発事故について23日、朝日新聞が要旨次のとおり報じた。(記事のごく一部)
 🔳 爆発について万博協会が「事故」として公表したのは、発生翌日だった。被害は「床と床点検口の破損」と説明し、報道機関には写真1枚が提供されたが、破損個所が見切れていた。
 朝日新聞が大阪市に情報公開請求をしたところ、天井も損傷していることがわかった。複数の写真も出されたが大半は「黒塗り」にされていた。トイレ棟の現在の所有権は施工業者であるので「建物内の写真は無断で公表できない」と言った。🔳
 公金、しかも大金を使って進めている事業にこんなことが許されていいのだろうか。
 このこと一つをとっても「この事業は胡散臭い」というのが社会人の常識ではないだろうか。

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