庭にニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)が咲いてきた。
名前の由来は、匂い(香る)蕃(外国からの)茉莉(ジャスミン)という。その名のとおり芳香がするのが特徴。
わが庭のこの木の年齢はもう忘れたほど古いのだがそれほど大きくはない。
その理由は、寒さに弱く特に雪や霜を被ると大打撃を受けるからである。
「人間には失敗はつきものだが、同じ失敗を繰り返すのは馬鹿だ」と先輩に諭されたことがあるが、毎年毎年「雪が来る前に雪対策をしなければ」と思いつつ先延ばしにしたりしていて、結局、木の大半が凍傷のようになって半ば枯らしてしまってきた。
「もう完全に枯れてしまった」と何回も思ったが、根の一部が残っていて今日がある。丁寧に対策をしていれば今ごろは大木とまでは言わないがけっこうな木になっていただろう。
その木が、今年は思いのほか花をつけてくれた。
この冬わが街ではほとんど積雪がなく、さらに、周りのベニカナメの中に隠すように育てたのがよかったのかもしれない。
また、かかりつけの医院でも咲いているし、FBでも写真が載っていたから、今年は開花も早いかもしれない。それらをひっくるめると、地球温暖化のせいかもしれないので、ちょっと心は複雑でもある。
花は紫色から白色に変化していく。それが風情だと書いてある文章も少なくないが、私には色あせていくというマイナスイメージが勝って風情というのはどうかなあとは思っている。
地球温暖化のことは日を改めて書かねばならないが、今日に限ってはそれを忘れて、久々のニオイバンマツリの満開を楽しもう。
蛇足ながら、ジャスミンやエゴノキや栗の花などの過ぎたる香りは少しお許し願いたい。
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