さらに、岸田首相は政府のコロナ対策本部長だが、20日の自民党役員会ではコロナの「コ」の字にも触れなかった。
自民党は党コロナ対策本部の会合も開催したが、第8波のさなかに7週間ぶりというやる気のなさ。原因は本部長に、あの山際前経済再生担当相が10月24日の辞任から、わずか4日後の28日付で就任したこと。コロナ対策より「山際隠し」を優先とは、「国民の命を守る」と繰り返す岸田首相の言行不一致は甚だしい・・とも。
現状は、岸田政権での死者数は安倍・菅時代の2倍ということで、岸田政権が発足した昨年10月以降、コロナ死者数は約3万6000人に上る。安倍・菅政権時代のコロナ死者数の約2倍だ。
英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によれば、100万人あたりの新規感染者数(1週間平均)と死者数(同)はG7ワーストを独走中。20日は岩手県(2699人)と島根県(1777人)で過去最多の新規感染者数を記録した。
感染拡大の影響は救急搬送にも波及している。総務省消防庁の発表によれば、「救急搬送困難事案」が今月12~18日の1週間に、全国の主な52消防で計6088件発生。週6000件超は8月中旬以来だ。
「政府のコロナ対策は、いわば『自己責任』。しかし、高齢社会の日本は、感染が広がれば、それだけ高齢者の重症・死亡リスクが高まります。政府が見て見ぬフリをしたところで、足元の感染拡大は止まりません」(昭和大医学部客員教授・二木芳人氏=臨床感染症学)という意見の方がまともだと思う。
‥こういう状況にもかかわらず、テレビ・新聞は、「旅行支援だ」「インフルエンザ並みに扱えば」とか、嘘のように現実からかけ離れた報道を続けている。不思議な国だ。
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