2016年2月28日日曜日

憲法9条 幣原喜重郎が提案

 安倍首相らは日本国憲法が連合国軍占領下で成立したとして毛嫌いをしているが、もっともっと重要なことは戦後70年間、日本国民がこの憲法を認め積極的に守ろうとしてきたことだと私は思っている。
 だから、憲法の成立過程だけをとって「押しつけだ」「そうではない」と語ること自体に大きな意味はないと考えるのだが、国立公文書館に保管されていた安倍氏の祖父である岸内閣当時の憲法調査会の録音テープによると、焦点である9条・・戦争放棄については当時の幣原総理が提案したと述べられていた。
 また同調査会へのマッカーサーの文書回答にも、幣原総理が提案してきて驚いたこと、結局マッカーサーがそれを受け入れたことが回答されている。
 なので「押しつけ憲法論」は明らかに誤りであり嘘である。(重ねていうが成立過程に拘ることにはさほどの意味はないのだが)
 安倍首相らに聞きたい。「押しつけ」がそんなに嫌なら、どうして日米安保を押し付けだと言わない!沖縄の米軍基地を移転ではなく撤去・返還と言わない!
 つまり「押しつけ憲法論」は広告のキャッチコピーのようなもので、彼らのホンネのところは大日本帝国憲法下で特権的地位や利益を享受してきて、日本国憲法によってそれを奪われた人々の復権(報復)こそが真のテーマであることがわかる。
 言い方を変えれば、内外の人々を殺し、塗炭の苦しみを負わせ、そしてその責任を取らなかった者たちの復権・・・、
 動画はそれを伝えた報道ステーション。

2 件のコメント:

  1. 降板が決まってからの「報ステ」古館氏の切込みが痛快!
    押しつけ論を振りかざす自民党の面々の多くが戦後生まれ、多くの戦争体験者の総意から生まれた9条はその国民から自民党への重し(押しつけ)であることを自覚せよ!

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  2.  「戦後生まれだから駄目だ」とは思いませんが、近代史をしっかり復習するのが大人なのではないでしょうかね。

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