衆議院本会議をインターネット中継で見たが、公明党遠山清彦議員の賛成討論から受けたこの違和感はいったい何だろう。
彼のその論理の誤りを言いたいのではない。
圧倒的な憲法学者が違憲だといい、すべての大手マスコミの世論調査が議論不十分だという、そういう動かしがたい事実を全く無視して、まるで街宣車の上から恫喝するかのような口調で演説する姿に、「いったい何を彼は怒っているのだろう」という違和感が広がった。
ただ単に、誰かに絶対服従する彼の信仰がそうさせたのだろうか。
そうではなく、やはりそこには理由がある筈で、各種世論調査で「公明支持層では反対が多数に逆転」という現実がそう(八つ当たり)させたのだろう。
そして、つまり彼は国会の壇上から、戦争の危険性を心配する創価学会員に対して叱りつけていたに違いない。
とすると、彼の異様な興奮ぶりは自公政権の脆弱さを暴露しているようなものであり、来年の参議院議員選挙を控えた参議院段階での反対運動の展望を示してくれているのではないだろうか。
そんなことを考えていたら、大門みきし参議院議員のフェースブックがリアルな国会中継?をしてくれていた。
〈 戦争法案なのに 厭戦(えんせん)気分 〉
「いよいよ参議院だね」。廊下やエレベーターで与党議員と会うたび、同じことばが繰り返されます。
しかしどうも元気がない。戦争法案に国民の支持が得られていないのはわかっている様子。
自民党H議員( 大臣経験者 )は「 ほんとは正面突破( 憲法「改正」)すべき。このやり方はしんどいねえ」といい、 若手のK議員(一期目、官僚出身)は「もっと地元にほめられることをやりたいです」という。
公明党の中堅議員に「衆議院の特別委員会、自民党より公明党の理事が仕切っていた。賛成討論も異様。自民党よりタカ派に見えたよ」というと、「恥ずかしい。中からも色々いわれた。参議院はあんなのいない」と擁護もしない。
衆議院で強行採決までしたのに、与党に高揚感はまったくなく、むしろ厭戦(えんせん)気分が漂っています。戦争する法案を出しておいて厭戦気分におちいるとはどういうことか。
しかし、そんな彼らも、いざ法案審議が始まると、ロボットのようにコントロールされて押し通そうとしてくるでしょう。知性や理性を捨て妄信しなければやってられないのかもしれない。そうなれば、ロボット相手に怒るより、コントローラーそのものをつぶすしかありません。
いよいよ参議院。こちらは厭戦どころか闘志満々。世論と運動に押されてあせっているのは安倍政権の方です。
今朝の地方紙朝刊一面トップに「安保廃棄 学者1万人声明」の昨日の東京学士会館の記事がありました。学者ならずとも、今回の政府が強行突破した「安全保障関連法案」は憲法9条に違反していることは明白です。安倍首相が『有事』と思ったら戦争に参戦するとんでもない法案です。オリンピックの国立競技場の建設経費とは話の次元が違うことで目先をかわそうとしています。安倍首相は「今回の法案は家の戸締りだ」と言っていますが、参戦する戸締りはいらないです。世界に認められた平和憲法こそが、70年間も日本の戸締りをきちんと守り続けている宝物だと思います。世論の力で必ず戦争法案を廃案にしましょう。
返信削除バラやん、9条こそが日本の平和、日本の戸締りをしている宝物だ、という指摘に座布団5枚です。
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