写真の文字は俳人の金子兜太氏の筆になるもので、作家の澤地久枝さんが「18日の午後1時に一人ひとりがこれをかざして意思表示をしよう」と呼びかけている。
「自衛隊が戦争に巻き込まれる」という質問に首相は「戦闘が起きればただちに一時中止、退避する」と答弁しているが、当の本人が百田尚樹氏との対談本「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」の中で「ここは戦闘地域になったので私たちは撤退しますと説明するとどの国のリーダーも大変驚かれます」と述べ、百田氏が「国際社会では通用しませんね」と言うと、「通用しません」と答えている。
普通に理解力のある大人なら「本に書いてあることがホンネで、国会答弁が嘘」と理解するのが常識だろう。
そう考えると、この国の民主主義が危機的状況にあるという指摘が全く大げさでないことが判るように思う。
アフガンの後方支援部隊 |
後方支援などと言うと安全であるかのようにイメージ操作されているが、これは兵站(へいたん)であり輜重隊(しちょうたい)である。そして、戦争になれば先ずここが狙われるというのが軍事の常識でもある。
今は「自衛隊員のリスクの問題」と考える向きもあるが、複数の「戦死者」が生じた場合、「志願した自衛隊員だけが戦死するというのは悪平等だ」という、民主主義と平等のために「徴兵制を敷け」という「世論」が起こらないだろうか。欧米並みのテロの脅威と併せて・・・・、
そしてそのときには、もう誰もが「ちょっと冷静に考え直そう」とは言えない空気が充満していることだろう。
そう考えることが「歴史に学ぶ」ということだと私は思っている。
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