2015年7月15日水曜日

タテマエとホンネ

 安倍首相の答弁がタテマエにもならないほど不誠実で的外れなことはこのブログで度々指摘してきた。
 それを「お仲間」のNHKや日テレが垂れ流す犯罪性についても書いてきた。
 事実、NHKは今日の特別委員会を国会中継せず与党の援護射撃に廻った筈だが、お昼のニュースの時間のライブ中に強行採決したものだから、「百聞は一見に如かず」という皮肉な報道になった。

  右の写真はネットで教えてもらった画像だが、日テレのニュースらしい。
 戦争法案採決に有頂天になったせいかどうかは知らないが、「首相周辺」の・・ということは首相のホンネをテロップにして流している。
 ただ、ここまで露骨にホンネを文字にされてしまうと、どういう訳か怒る気さえしなくなった。
 
 それにしても、この現実を可能にしたものが昨年の総選挙であったことを思うと、選挙の前に「選挙なんか行っても行かなくってもそんなに変わらない」だとか、挙句は「選挙に行かないことが正しい意思表示だ」と解説した「知識人」や「コメンテーター(芸人を含む)」などの果たした負の役割、それを増幅したマスコミの犯罪的責任は重い。

 と同時に、小選挙区制というものがこの国の民主主義をどれほど劣化させたかということも明らかになっている。
 忘れないでおこう。忘れないでおこう。忘れたら思う壺である。


3 件のコメント:

  1. アベは1960安保闘争の時の彼の爺さんの姿を「英雄視」しているのでしょう。国会を取り巻く数万の国民抗議の声より「後楽園球場で国民は野球を楽しんでいる」と言い放った岸信介に己をかぶせて恍惚感を感じていると思います。TPP、原発、沖縄、労働、介護福祉、医療、年金、果てはオリンピック新競技場にまでアベ極右政治は旭日旗を掲げた街宣車のスピーカーの無責任な恫喝のアジと同じの姿ではっきりとその姿を現していると思います。日本の民主主義の真価が選挙民に問われていると思います。

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  2.  安倍氏が単なる保守政治家ではなく、戦前の大日本帝国の復活を目指している街宣車的右翼であることは非常に重要な指摘です。その上に対米従属なのですから、戦前の言葉で言えば売国奴でしょうか。
     つまり、彼の思想と行動の黒幕は、日本最大の右翼組織である日本会議と、新自由主義といわれる市場原理主義者です。
     スノウさん指摘のとおり、コメントの中のどの課題一つをとってみても国民との矛盾は明らかで、だからこその強行採決だったのでしょう。
     私は、いよいよ面白くなってきたぞという感を強くしています。

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  3.  友人から「夕方に梅田を通ったら青年の熱気があふれていた」とメールがありました。一人一人が自発的に行動に立ち上がっています。その場所で内田樹氏が「民主党はSEALDsの動きによって方針が決まった」と述べられたそうです。そういうささやかな行動が自民党内に「安倍では選挙が戦えない」という状況を作ることになるでしょう。諦めるのはまだ早い!

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