2014年11月28日金曜日

ボルサリーノならぬ・・・

  おしゃれな先輩の著したエッセイに「この年齢になれば、もう少し気の向くままに振舞って、せめてボルサリーノの帽子ぐらいは気楽にかぶればいいではないかと思うようになっている」 とあったように記憶している。
 先輩がそのエッセイを書いた年齢に私もほゞなっている。
 だが、私は帽子が似合わない。それは昔から解っている。
 解ってはいるが、「今度こそ似合うかも知れない」と思って買ってしまう。その繰り返しで反省ばかりしている。
 さらに、この年代の性癖かもしれないが「みんな一緒」の流行が嫌いで、人が驚かろうがどうしようが、どちらかというと個性的であることを好む。(「この年代」などと皆を道連れにしていいかどうか???)
 そんな癖が出て3歳の孫に「この帽子はどう?」と持っていたハンティングを前後反対に被ったら、間髪を入れずに「かっこいい」と評論してくれた。
 そんなもので、即、ハンティングの後ろに「花喰い鳥」の大きなピンバッチをつけ、それを前にして被ることにした。
 近頃はそういう格好で外出もしている。孫の評価以上の評価があろうか。
 昨日もその格好で大阪市内に行き、何人かの友人たちと会ったが、誰も「かっこいい」とも「おかしい」とも言わなかった。
 さんまが、お笑い芸人に対する殺し文句は「普通や」ということやというようなことを言っていた。この場合の「殺し文句」というのは芸人として抹殺されるという意味の「殺し文句」なのだが、・・・・同様に全くの反応の無いのも寂しいものである。
 といって、ゆっくり考えると面と向かって「そらおかしいで」と言うのが可哀想なのでみんな黙っていただけに違いない。
 でも、孫だけが承認していてくれたら爺ちゃんに動揺はない。

5 件のコメント:

  1.  自分で写真を眺めてみて、色こそ赤ではないが、まるで還暦のちゃんちゃんことセットになった大黒様の帽子みたいやなあと少し落ち込んでいる。

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  2. ひげ親父から一言、帽子でおしゃれするならやはり「髭」です!髭を生やしなさい。

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  3. う~~む、それは・・・・   タジタジ

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  4.  夏ちゃんが「かっこいい」と言ったら、もう誰がなんと言おうともう充分でしょ!他の誰がなんと言おうとかっこいいんです。
     着たきり雀のお洒落に縁のない者にとっては「似合うかどうかより実用第一」年がら年中個性等関係なく、その他大勢の内の一人で日々を過ごしています。

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  5.  chinunoumiさん、精神的な後押しありがとうございます。
     妻も「夏ちゃんの感想以上の感想はないのやから、引き返したらアカン」と言っております。
     chinunoumiさん、実用以外のものごとにお金を使うなど無意味なようでもありますが、ちょっと思い切ってオドケテみたりすると気分が愉快になったりしますよ。私の場合はそれがほとんどスベッていますが。

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