蝶の羽には鱗粉がある。故に「鱗翅類」と呼ぶ。
これを「怖い」とか「気持ち悪い」という女性は少なくない。
毒蛾のイメージと被るのだろうが、蝶にとっては傍迷惑な話である。
孫が来たので昆虫採集というほど大層なものではないが、カラスアゲハ、ナミアゲハ等の蝶々を捕って部屋の中に飛ばして遊んだ。
手を虫籠のように膨らませてそっと捕まえること。
人差し指と中指の脇腹で優しく翅を挟んで持つことを教えたら、すぐに習熟した。
と言っても2歳である。触りまくって鱗粉がとれて蝶が弱ってきたので「お家へ帰してあげよう。」と・・・孫は納得して外へ自分で放ったのだが、靴下のまま土の上を追いかけて行ってワーンワーンと泣きじゃくった。
幼児の感性には邪念がない。喜んでいるときも泣いているときも祖父は嬉しい。
蝶の美しさというと、森英恵のデザインが有名だった。
私は没個性を旨とする?職種についていたが、森英恵の蝶のネクタイを何本か持っていた。
それは、オシャレ心というよりも遊び心で、センスというよりも「ヒョウ柄を好む大阪の〇〇ちゃん」に通じるレベルである。
hanae moriさん、ヒョウ柄と蝶柄をいっしょくたにしてごめんなさい。
まあ、ネクタイは男性の唯一のオシャレどころであり、個性の主張できるところである。
昨今は、1年の半分がクールビズでノーネクタイだが、みんな「ドコ」で「(精神的に)遊んでいる」のだろう。
何ごとによらず、近頃はメディアの発する「流行」なるものに遅れまいと強迫観念を植え付けられている。
「没個性的職種」と言ったのも裏返しの意味で同様である。
それが服装や食べ物の話であるうちは他愛がないが、それが社会問題にまで及び、マスコミの「大本営発表」に洗脳されて自ら情報を入手し検討することなどについて思考停止に向かうならいただけない。
「今年の流行はこれこれだ。」に振り回されるということは、「(民主党に)政権交代だ。」「第三極だ。」になびいた精神的土台ではなかっただろうか。
と、大上段に振りかぶり過ぎたが・・・、結論は浅く、個性的なオシャレは精神の自由を涵養する・・・ということ。
オシャレに無頓着でない人の話は概して面白い。
と、判ってはいるのだが、この歳になると、気合いを入れないと庭仕事の延長のような姿で大阪市内に出かけてしまう。
作務衣と雪駄で颯爽とやってくる友人が眩しい。
で、自分に気合いを入れるつもりでショッキングピンクのポロシャツを引っ張り出した。
「どうだ。」と、自分に言い聞かせた。
それから・・・・・、
七分袖の上着のようなシャツを買った。
こんな衝動買いは軽蔑されるかもしれないが、『しまむら』でTシャツとセットで1800円だったから笑って許されるだろう。
息子が「若者は安いのを買って着こなすのだ。」と言ったその教えに従って挑戦した次第。
ところがLを買ってきたのだがどうも窮屈である。
日頃、妻が「若い子用の店の服を買うとサイズが合っていても肩周りが窮屈だ。」と言っているのと同じだろう。
この挑戦はズバリ年寄りの冷や水だったらしい。
ボーダーのTシャツとセットで息子に貰って貰った。
あ~あ、オシャレを論じる資格もなさそうだ。
明日はお盆の迎え火で苧殻(おがら)を焚く。
小さい頃は祖母に「お盆の間は虫捕りや魚釣りや殺生はあかん。」と言われ、少し後ろめたい気持ちを背負いながら蝶を捕ったものである。
今年の夏は特に暑いです。今朝の新聞の見出しは「江川崎(四万十市・旧中村市)国内最高41.0度」が踊っています。蝶もトンボもあまり飛んでいません。よさこい祭りで踊る2万の踊り子は本当に偉い。
返信削除「よさこい」と言うと、実母の施設に通っていたころ「〽南国土佐を後にして~」は楽しい無手勝流音楽療法の定番でした。ところがところが、私と入所者で歌っていたところ、スタッフの方々は「それなんていう歌?」と聞くのです。当然のことと言うべきか、おいおいおいと言うべきか。私は所長さんに「スタッフの就職試験では「南国土佐・・」の歌唱を必須項目にしてもらいたいと厳重に申し入れました。
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