2017年1月27日金曜日

歯切れの悪い記事

   1月26日の朝日新聞が「東芝、原発建設の撤退検討 設計・炉製造に専念」という見出しの記事を載せていた。
 原発事業で失った損失額は「7千億円規模に達する可能性がある」と書かれているが、本当に7千億円規模に止まるのだろうか。
 そもそもその原因が「建設工事の子会社を買収し、工事を自前で手がけるようになったことがきっかけ」とあるだけで、真相は闇の中だ。
 
 2016年報道の自由ランキングで日本が72位と酷評されたことは記憶に新しいが、それはこんな場面でも同様だ。
 アメリカの原発会社ウェスチングハウスの買収もいわば国策として推進されたのではなかったか。
 その途中で、いろんな詐欺的人物が政治家とつるんで介入していなかったか。
 それには政治の中枢が絡んでいなかったか。
 日本を代表する企業のひとつである東芝の単なる「失敗」というレベルなのだろうか。
 私は、自殺という犠牲者が出て真相がうやむやにされないかと心配する。

 ことほど左様に、この国は国民に真相が明らかにされないまま時が流れている。
 「誰と誰がホテルに何時間いた」というようなニュースの洪水の中で、国民が「日本中のことはみんな知っている」と信じ込まされながら・・・・。何も知らない。

   不倫以上のニュースはないとテレビ局 (川柳)

2 件のコメント:

  1. 今朝、ABCラジオの道上洋三が東芝の話をしていました。聞くともなく耳に入ってきましたが面白い事を言っていました。それは東芝危機の元凶の米、WH社はそもそも米国の最初の原潜のノーチラス号、最初の原子力空母エンタープライズの原子炉を手掛けた最初のメーカーでその後原発に手を広げたバリバリの軍需会社だそうです。日本が将来原潜、原子力空母を持つことになったら東芝はそのノウハウで大儲けが出来る目算が立つし、政府も其処を応援していたのかも知れないと言うのです。成程常識で考えれば東芝は普通であれば倒産しているのに、未だメガバンクが融資をして助け舟を出すのが解る気がしました。WH社を中国が買収するようなことになることが現日本政府の一番恐れていることなのでしょう。何としても東芝を助けてWH社を引き留めなくてはならないのでしょう。

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  2.  スノウさん、参考になるコメントをありがとうございます。日本全体を「死の商人国家」にして大儲けを企んだアベノミクスの大失敗の典型ですね。
     今回は大きな赤字で大騒動ですが、変に儲かっていて真綿で首が絞められるように「死の商人国家」に「成長」していたら大変です。結局、地球上で紛争を期待し平和を疎んじる「戦前」の再来です。戦前回帰の日本会議と一切の規制緩和・新自由主義のハイブリッドアベ政治の危険性をもっと語る必要がありそうです。

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