2015年3月10日火曜日

頭が下がる

  若い頃、(いや今だって)自分の能力のなさに落ち込んだ時が多々あった。
 そんな(若い)とき、尊敬する先輩から「花はくれない柳はみどりと言うんやで」と慰められ諭されたことを思い出している。
 行動しないことの言い訳に使いたくはないが、それぞれのポジションと条件で草の根のように前向きに努力する・・・、近頃は、人生これに尽きるような気がしている。

 そういう気持ちを今さらながら自覚させる出来事があった。
 堺で住職をしている友人から、「大阪都構想が許せないから、おまえの作った文書を使うぞ」とメールがあったのだ。
 彼のお寺の前の法話等を貼りだす掲示板に大きく拡大して掲示するというのだ。
 私の文章は、私が長期間住んでいた奈良県の立場から、明治9年に奈良県が廃止され堺県に合併(後に大阪府に合併)された以後の奈良県の衰退と、屈辱と苦悩の「奈良県再設置運動」というものがあったこと。それが大阪都構想を前にした堺市の位置とよく似ていることを堺市長選挙前にメモッたものだった。
 その内容はさておき、友人がお寺の掲示板に写真の内容を大きく拡大して貼り出すその勇気に私は芯から頭が下がった。
 これこそが草の根の運動なんだろうし、そのポジション、ポジションでの花の咲き方、葉の繁り方だろう。
 先日の川口基督教会に引き続いて感動を与えられ、「比べて自分はどれほど努力をしているだろうか」と、自身を反省させられる出来事だった。
 「わかっちゃいるけどやめられない」は私のことである。
 草の根を言い訳にしたらあかん。草の根というのは自分の頭で考えて一歩踏み出すことや。・・そのように改めて教えられた気がした。

 「3.8さよなら原発」のパレードに『ひげ親父』さんが「現職」提供のサンバイザーを工作して持参してくれた。そして、名札(プチゼッケン)を「日常的に着けたいから持って帰る」と言って持って帰った。これもすごい。『世界に一つだけの花』ではないけれど、その花を咲かせることだけに一人ひとりが一生懸命になればいい。

2 件のコメント:

  1. Oさん一家もサンバイザーを付けて扇町に行かれたそうなのですが、ニアミスですみません。いちごは次は12日の御堂筋デモに登場予定です。

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  2.  Oさんを、私も探したんですがね。残念でした。よろしく伝えてください。

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