2015年3月3日火曜日

雛祭り

  日曜日に今年2回目の雛祭りを行った。四世代揃っての雛祭りだ。
 大層なことをしたわけではないが、孫が雛祭りの歌を歌った後、甘酒で乾杯を行った。
  甘酒を大人たちは「甘くて美味しい」と言ったが孫は残した。
 料理の中で孫が一番喜んだのは写真のとおりの骨付きのラムチョップだ。
 孫の好物の中のひとつである。
 お祖父ちゃんが教えたとおり「羊さんは可愛いけど美味しいね」(「牛さんも豚さんも可愛いけど美味しいね」「鶏さんも・・・」)と言って食べてくれた。
 そう、動物たちは可愛いし美味しいのだ。そこが「戴きます」の神髄だ。
 そのままおおらかに育ってほしい。

 孫は食事の途中から天眼鏡を持ち出して、新子の中にいる怪獣探しに夢中になった。エビやカニのゾエアと呼ばれる幼生(プランクトン)はまさしく怪獣の赤ちゃんだし、大発見の連続に興奮だった。
 もちろん、研究?しながら食べるのである。

 食事の前のことだが、「いろはかるた」ができるようになった。が、負けそうになるとお祖父ちゃんを妨害する。負けず嫌いである。
 それも集団生活を経験すれば成長し克服されるだろう。4月には幼稚園の入園式がある。

 お祖父ちゃんとしては、このまゝ成長が止まって欲しいと思う雛祭りだった。
 こののち、あんな雛祭りもあったなあと思い出す日もやって来るだろう。
 それよりも、あんなにお祖父ちゃんも元気だったのに・・という会話の方が先にくるだろうか。

2 件のコメント:

  1. 長谷やん、久しぶりにコメントします。
     そうですか。雛祭りですか。読んで誰もが思わず微笑んでしまう、本当にいい記事になっていますね。
     さりげなく、それでいて、一瞬も逃さないぞ、というお祖父ちゃんの孫の一挙手一動に対する思い入れが、ひしひしと伝わってきます。二人のつかぬ間の交流が、次第に孫の成長とお祖父ちゃんの老いとに離れていく切ない無常観を、最後の一節が見事に表現していると思いました。

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  2.  和道おっさん、コメントありがとうございます。最初は雛祭りだから「民俗・行事」のタイトルで記事を書き始めたのですが、書き終えてみたら「爺ばか日誌」以外の何ものでもなく修正しました。
     さて、自覚しているわけではありませんが、この歳になると自然と無常観が理解できるようになりました。小さなことに拘泥せず、日々チャレンジしたいものです。

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