2023年9月29日金曜日

積んどく

   25日の「サイラ」で、漫才師林田十郎のことに少し触れたが、これを読んだ妻が「よう直ぐにそんなこと(記録)が書けるなあ」というので、「常々捨てろ捨てろと言われている(古い)本を残していたからや」と答えて少し気分を良くした。
 
 もう50年以上前のことだが、とある書店で吉井清文氏と出会い、「月に一万円は本代に使うほうが好い」と助言を受けた。当時の一万円である。
 だからという訳ではないが、その後溜まった書籍を大処分したりもしたが、それでも相当な書架が数か所にあり、基本的に前後2段に今も詰まっている。

 確か内田樹氏の本だったかに、「本は持っているだけでもよい」というような記述があって、孫の夏ちゃんには「読まなくて飾っているだけでも賢くなるから」と読書を進めているが、祖父ちゃんの『積ん読』の勧めも、「古本屋爺さん」と軽く鼻で笑われている。

 本は新刊の広告や書評も面白いのでよく見ている。
 そんな中の一冊を書店で探したが見つからず、店員さんに検索をしてもらったら、「発行元の㈱ミシマ社は大手販売ルートには乗っていなくて注文しても入るかどうか」というので、こうなりゃアマゾンにでもするかと帰ってきた。そして別の本などを購入して、見えにくくなった眼でゆっくり読んだりしていたが、先日、先の書店にその本が入荷されていた。私の頼んだ検索も少しは本社の判断に寄与したかもしれない。

 そういう本は、購入できた段階から、まだ読んでない段階から気分を良くしてくれている。こういうのを趣味というのだろう。その本のことは気分が乗れば書くかもしれない。
 写真は、林田十郎のことを教えてくれた『なにわ難波のかやくめし』。序文も豪華。

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