2023年9月17日日曜日

おさんぼうや

   仲秋の十五夜(9月29日)が近づいてきたので、孫の乳幼児向けの絵本『おつきみ おばけ』を引っ張り出した。
 気のいいお化けが兎ちゃんのためにお月見をしてあげるのだが、全文はひらがなで、読むうちに「おさんぼうや すすきを かざろうね」というところでグッと詰まってしまった。
 「おさん坊や??」
 このくだりは妻も詰まったそうだ。
 兎ちゃんの外に「おさん坊や」もいたのか? と。

 正解はどうも「お三宝 や」らしいが、私も妻も「お三宝」と言ったことはなかった。
 お+名詞は「美化語」というらしいが、そういえば、お茶碗、お皿、お盆があるから「お三宝」があってもおかしくはないようだが、使ったことのない言葉に突然出くわすと戸惑う。
 私も妻もあえて言えば「三宝さん」で一致した。

 大阪弁の特徴に「お豆さん」も「お芋さん」もあるからエエか! とも思うが、先の例で言えば「(お)茶碗さん」「(お)皿さん」「(お)盆さん」とは言わないから、「道具+さん」は一般的でもなさそうだ。

 もしかしたら三宝さんは、大阪でいう天神さん、えべっさん、住よっさんのように神さんにツキモノなので三宝さんが馴染むのだろうか。
 文法も大阪弁も一歩踏み込むと難しい。
 貴方は「お三宝」派ですか?

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