小学生のとき「なぜ夏と冬が起こるのか」と先生が尋ねたので私は「地球は太陽の周りをまわっているが、それはまん丸ではなく楕円である。だから一番太陽に近づいた季節が夏で太陽から遠ざかった季節が冬である」と回答し、圧倒的なクラス仲間から「そうだ、そうだ」と賛同を得たが、「それなら日本の夏にオーストラリアはなぜ冬か」と返されて「・・・・?」となった。そのときのことを今も覚えている。
地軸が23.4度傾いているため、夏は太陽の高度が上がり、地表の面積あたりに降る光の量が増え昼間の時間も長くなるというのが正解だ。
「そしたらなぜ正午に一番暑くならずに午後の2時ごろに一番暑くなるのか」「なぜ6月の夏至が一番暑くならずに8月の夏休み頃に一番暑くなるのか」と質問すると、「空気全体が温まるまでの時間差だ」と聞いた。これも何となく解ったような解らないような勉強だった。
気候、気圧配置の話が抜けるとこんな尻切れトンボになる。
太陽黄経(春分を0度として1年を360度)が90度の時間(瞬間)を含む「日」というのが夏至の定義らしいが? 北回帰線上にいると正午に太陽が天頂を通過する。なお、1年で日の出の時刻が最も早い日および日の入りの時刻が最も遅い日それぞれと夏至の日は一致しない。日本では、日の出が最も早い日は夏至の1週間前ごろであり、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後ごろである。となると日の出は既に遅れ始めている・・・なぜか少し寂しい。
Wikipediaの知識だが、ヨーロッパの国々では、夏至は性欲をかきたてる日とされており、スウェーデンの民俗学者によると、夏至を祝うミッドサマーの祝日から9ヶ月後に生まれる子供が多いという。ギリシャ北部では、未婚女性がイチジクの木の下に自分の持ち物を置くと、夏至の魔法により将来の夫の夢を見るという伝承がある。ポーランドではスラブ民族の祝日、「イワン・クパラの日」の夜には、人々が恋に落ちるという言い伝えがある。イギリスのストーンヘンジでの夏至祭りは、ドルイド教に由来し、男性神、女性神の出会いを祝う意味があると言われている。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」もこういった恋に狂乱する人々をテーマにしている・・とか。