2025年7月9日水曜日

小暑

    7月7日に二十四節気の小暑を迎えた。
 毎年ならまだ梅雨明けはしていないが今年は早くに梅雨が明け、文字どおり小暑、本格的な夏である。旧暦のイメージと季節が珍しくマッチした。
 小暑から立秋(今年は8月7日)までが暑中見舞い、以後は残暑お見舞いということになる。暑中見舞いの日付は2025年盛夏としましょうか。
 今週中に「SNS暑中見舞い」を発信しよう。何かぷっと笑えるような原稿を考えたいが猛暑で頭がぼんやりしている。いかん、いかん。

2025年7月8日火曜日

外国人の次は日本人の弱者に向かう

    ヨーロッパのあちこちでネオナチ(極右)が台頭しているニュースを観て、「中東やアフリカからの難民問題を抱える国々は大変だなあ」と、少しだけ遠い話という印象が無きにしも非ずであったが、都議選以降参政党というヘイトスピーチを積極的に主張する政党が現れてきて、日本の国も心配になってきた。
 そんな折、自民党広報のX(エックス・旧ツイッター)に写真のような画面と主張が出てきて驚いた。
 参政党の勢いに便乗しようというのかどうかは知らないが、政権党がこういうキャッチフレーズで宣伝を広げるのは、社会問題として危険な気がする。
 物事の本質をズラセテ、「賃金が低いのも社会保険料が高いのもそれは貴方の隣にいる外国人のせいだ」というのは権力者の常套手段とはいえ酷すぎる。
 共産党は理知的でいて性根が座っている。小池晃書記局長の次の動画が広まれば好いのになあ。
 「そんなに外国人の特権が気になるなら、なぜ米軍(基地)の特権はおかしい」と言わないの?にはクスッと笑った。



2025年7月7日月曜日

組織的妨害を受ける

    先日から『清水ただし』さんの投稿したフェイスブックが写真のように黒塗りになるケースが頻発している。
 「いいね!」の数からみると閲覧回数の多いもののようだ。
 誰かが組織立って難癖をつけて非表示にさせているとしか思えない。
 となると、そういう妨害が入る前に多くの人々がシェアすることが有効ではないか。

七夕

    日本の七夕はいうまでもなく旧暦の7月7日に行われていたものだが、多くの七夕行事の場合、明治の改暦時に単純にそのまま新暦に移ったので、天の川を見ることができないどころか、梅雨の大雨で地上の川の心配をしなければならない。
 どうして、旧暦のままか、お盆のように「月遅れ」の8月7日にしなかったのだろう?

 先日、奈良県北西部に大雨警報が出たので、孫の凜ちゃんの楽しみにしていた水泳授業がなくなったそうだ。
 そんなもので、日曜日の朝に「今日プールに行ってもよいか」と連絡があり、急遽ビニールプールに水を張った。

 事情があって翌日の2ファミリーの夕食を用意するため祖父ちゃんは栄養満点の酢豚を作ったりして、忙しく楽しい日曜日だった。

 短冊には「いろんな差別がなくなりますように」と書いた。
    差別を選挙に利用するな。
 選挙を差別に利用するな。

 【7日追記】 孫の凜ちゃんに「今日は笹に飾りをつけるんやで」と話したら、「商売繁盛で笹持って来い」と不明瞭な発音ながら歌いだした。大阪の十日戎(祭)の囃子唄である。

2025年7月6日日曜日

個人的感慨

    実に個人的な感想を言う。
 交流戦後の阪神タイガースのことだが、ヒヤヒヤする接戦を連日制している。
 いずれも「今日はアカンかも」という雰囲気(私だけ?)をあきらめずに、どちらかというと後半で勝っている。
 
 新聞報道などでは選挙の見通しに楽観はできないが、「あきらめたら負け」は同じだと思う。
 歳をとると昔々のように5階建てのマンションを上り下りしてポスティングなどはできないが、その代わり人生を重ねた「思い」をSNSにあげることができる。
 微力ではあるが無力ではない。
 古い同級生から「返事」ももらった。
 (他チームファンの方々ごめんなさい。実に個人的な感慨です)

公約に川柳もどき

 破れ傘川柳もどき

 🔳 話題性あれば膏薬貼りたおし

 公約と膏薬を掛けてみた。
 「一時金」だとか「手取り」だとか、還付金詐欺電話みたいに甘い公約(膏薬)がべたべたと。

 🔳 耳障りよいは誤用とよく判る

 「耳障り」は「耳触り」ではなく不快なものなので「耳障りよい」は日本語として誤用。ところが「耳障りのよい」公約のなんと多いことか。

    例えばその一つの例。
テレビの8党党首討論会で社会保障改革がテーマになったとき、日本維新の会の吉村洋文代表は、現役世代1人当たりの社会保険料を6万円引き下げる公約を発表していて「歳出改革が必要」だとか「OTC類似薬」の公的医療保険適用の見直し」に言及。「放っておけば社会保険料の負担はどんどん増える」、そして社会保険料の中で「一番高いのは国民健康保険」と語ったが・・

これに対して日本共産党田村智子委員長、「吉村さん、そう言われるなら大阪府でまず国民健康保険、全国一高いんだから引き下げやるべきじゃないのか」とまず大阪で取り組むべきとし、そして「給付を削ったら医療も介護も基盤崩壊起こしますよ。現役世代含めて大打撃受ける」とし、優先すべきは国の予算を増やすことと高額所得者の保険料負担見直しと主張。「こういうところの改革をやらないで給付を削るのは危険な議論」と諭した。これが正論だろう。

コロナのとき、人口当たり一番死亡者数が多かったワースト1が大阪府だった。
歴史を忘れて「耳障りのよい」「膏薬」を二股、三股、多々股に貼る政党に騙されてはいけない。
還付金はATMでは返らない。うまい話には気をつけよう。(写真は有田芳生氏のものから)

2025年7月5日土曜日

参議院選挙の投票方法

    参議院選挙は7月20日(日)が投票日だが、近頃は3割を超える方々が期日前投票をされている。
 20日の当日や直前に予期せぬ病気や用事が入っても慌てなくても済むから、期日前投票もある種合理的と言える。
 さて参議院選挙のシステムは衆議院選挙と微妙に異なっているので次に「復習」しておく。

 まず投票は2回あり、最初は都道府県が単位となっている選挙区選挙だ。
 大阪府民で共産党を支持されている方は、 清水ただし と書いて投票する。近畿の他の府県の候補者は、京都が 倉林明子、兵庫が 金田峰生、滋賀が 佐藤こうへい、奈良が 太田あつし、和歌山が 前ひさし、近畿以外の方は選挙公報等で確認してほしい(ごめん)。
 選挙区では、埼玉の 伊藤岳、東京の 吉良よし子、神奈川の あさか由香、愛知の すやま初美、も清水倉林ともども特に力を入れている。
 なお、全国的には17選挙区で野党共闘が成立しているから、沖縄の タカラさちか をはじめ、野党統一候補に投票してほしいと訴えている(記載省略ごめん)。

 次の2回目の投票は全国一本の比例代表選挙となる。比例代表選挙では、政党名か比例区に立候補している候補者名のどちらかを投票することになっている。
 今回の選挙では大阪で馴染みの 山下よしき大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山で活躍)や共産党書記局長の 小池晃(東京、南関東)等々の候補者が出ている。
 ほかには北海道・東北・北関東で主に活動している はたやま和也、北陸信越・東海・京都の 井上さとし、中国・四国・九州・沖縄の 白川よう子をはじめ、計19名が立候補している。大阪の 山田みのり、京都の 西山のぶひで、もいる(記載省略の方ごめん)。

 この比例代表選挙はいわゆる死票がないので、一票一票に重さがあるともいえる。
 共産党は、政党名である 日本共産党、または共産党と投票してほしいと希望している。

まんまる団地の空調服

    7月4日現在、しんぶん赤旗の四コマ漫画オダシゲ作『まんまる団地』は17629号を数え、現在、日本の新聞連載四コマ漫画の連載記録第1位でギネスにも認定されているとwikipediaに載っている。2014年には日本漫画家協会賞を受賞している。
 その17627号は、暑いですねえと挨拶した住人にお坊さんが「心頭滅却すれば火もまた涼し」と諭す?のだが、その後ろ姿に住人が「ファン付作務衣じゃないですか」・・で、「あり得るかも」とクスッと笑った。

 この空調服というのは魅力的で息子などは実際に着用しているが、私はファンがなくても懐が寒いから購入を我慢している。
 このお坊さんは実に気のいいお↓っさんなのだが、この漫画を離れて考えると、国民には「心頭滅却すれば・・」などと我慢を強いておきながら、自分たちは裏金や脱税でぬくぬくと暮らしている政治家が透けて見えてくる。
 裏金も、カルトとの癒着も、学問や教育への強権的な抑圧も、みんな過去のことだ、今は一時金と減税が焦点だと言わんばかりの自公政権。
 心頭滅却すれば政権とそれに媚びを売った「ゆ」党の悪事が思い出されてくる。
 猛暑にぼんやりしている暇はない。 

2025年7月4日金曜日

平和行進少し残念

    あべネトウヨにも負けず、トランプKINGS にも負けず、戦後80年コツコツと歩んできた原水禁運動も気候温暖化には勝てず、日本被団協がノーベル平和賞を受けた直後になる今夏の平和行進、「35℃を超えたら行進は中止」とあいなった。で、今日7月4日の行進は午前中のみ。残念ではあるがやむを得まい。
 来年度以降の企画も抜本的に再検討されることだろう。
 それにしても有言実行の高齢者、Uさんは午前中の行進を完遂。他の5人もとりあえず昼の集会に駆け付けた。
 ほとんどの参加者は午後の中止を知らずに「やる気満々」でやってきたが、「午後の行進中止」を聞くと何故か元気になったのはどうしてか? (中止の報で元気になったのは私)
 トランプがイラン攻撃に関して、「ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下は終戦を早め、それによって犠牲者(アメリカの戦死者)を減らすことになった」と核兵器の使用を合理化した今年、ほんとうは無理をしてでも少しは歩きたかった。(これもホント)
 庶民の運動に特効薬のようなものはない。誰かがやってくれるものでもない。そんな情熱をクールダウンするために、天満橋まで「行進」して朝暘閣で「解散式」を行った。

参院選で選択的別姓を

    7月3日付「しんぶん赤旗」の一面に「日本共産党 ここに期待」としてIT企業・サイボウズ社長の青野慶久氏が「選択的別姓の審議に希望」を語っておられた。
 この問題はビジネス上の不便さとともに個人のアイデンティティ―の問題だということは広く共通認識となっているが、これに反対する維新などは変化球の「通称使用」を持ち出して頑なに反対している。
 反対の論者は共通して「伝統的な家族制度が壊れる」と主張しているが、庶民に氏の使用が義務付けられた当初、明治9年3月17日太政官指令では「妻の氏は「所生ノ氏」(=実家の氏)を用いることとされていた(夫婦別氏制)。その理由は、その方が慣習に沿っていたからで、つまり、日本の伝統は北条政子:源頼朝ではないが、夫婦別姓であった。
 しかし明治31年民法(旧法)成立に伴い「夫婦は,家を同じくすること」により、「同じ氏を称すること」とされた(夫婦同氏制)。※ 旧民法は「家」の制度を導入したのである。
 反対論者は、明治31年以前の長い日本の伝統に目をつむり、明治31年旧民法の制度を「伝統だ」と言っている偏ったものである。
 朝ドラの「虎に翼」を思い出してほしい。反対論者の大好きな旧民法は「女(妻)は無能力者である」と定めていた。
 もういい加減にしませんか。

2025年7月3日木曜日

柳絮(りゅうじょ)

    少し前だが、朝ドラ「あんぱん」で柳井嵩が出征した中国大陸で絶望の果てに死にかけた場面があったが、そこには中国大陸の春の風物詩「柳絮」が雪のように舞っていた。
 
 中国文学では柳絮は春の景色であるとともに「別れ」のイメージもあり、漂う柳絮がドラマの素晴らしいというか悲しい通奏低音に思えた。
 ただ「柳絮」には、風に漂うさまから「政治的に節操のない人物」という意味もあるという。
 ブームだからとかつて都知事の小池新党に走った国民民主党の方々、その党から公認するしないでもめた方、今回は維新でなく自民に移った方、維新から参政に移った方、等等等。
 遠からず柳絮のごとくどこかに飛んでいくのだろうが、一時的にせよそういう人々を持て囃すネット社会。愉快ではない通奏低音。
 わが街には柳絮は飛んでいないが、合歓の花がふわりふわりと飛んでいる。

安保を考えた

    選挙と今後の日本の政治について語り合った折、「トランプを怒らせたら関税その他で報復されるから廻りまわって生活が苦しくならないか」という意見がでたが、私は「根性なしは次々に無理難題を押し付けられるというのがヤクザ(トランプ)の世界の常識だ」と思うと答えた。。ついては日米安保条約のことを考えてみる。
  トランプ米大統領は日米安保条約について「我々は彼ら(日本)を守るが彼らは私たちを守る必要はない」「我々は多くの金を払って、守ってやっている」と述べて不満を述べている。
では、その米軍基地の事実はどうかというと、1950年に始まった朝鮮戦争の下で、1952年にサンフランシスコ平和条約と抱き合わせて日米安保条約(旧安保)が押し付けられたもので、日本が頼んだものではない。嫌なら帰ってもらうのが筋の話である。
 いわゆる「タダ乗り」という論に関しても、2024年度の当初予算計上の在日米軍関係経費(いわゆる思いやり予算)の総額は8601億円で、さらに辺野古の米軍新基地建設費など3307億円もあり、実際には1兆円を大きく超えている。しかもその大半は日米安保条約上も支払う義務がなく、法制度無視の対米従属によるものだ。さらには、これ以外に他省庁分(自治体への基地交付金など)もある。
 トランプ米大統領は1期目に、日本の思いやり予算の「4・5倍」化を要求していたことが明らかになっている。
 参議院選挙が本番を迎えたが、堂々とトランプにも主張する政府(政治)にしようではないか。そのためには芯の据わった日本共産党を増やすしかない。どうでしょう。

2025年7月2日水曜日

キューカンバーサンド

    サンドイッチの歴史というと「サンドウィッチ伯爵が賭博中に好んで食した」という俗説があるが全く根拠のない俗説という。
 ただ19世紀のイギリスでは気候が冷涼なためキュウリは露地栽培できず、温室を持てる貴族のみが食べることのできる高価な野菜であったため、キューカンバーサンド(キュウリのサンドイッチ)は高級料理のイメージだったというのは本当らしい。
 で、世が世であれば、私の朝食は超高級料理なのだが・・・・

 さて、家庭菜園で少しばかりキュウリを植えている。妻の好きな種類と私の好きな種類と2種類を植えている。
 私のキュウリは黒いぼの半白胡瓜。それを30センチぐらいまで大きくして収穫すると、真ん中に水分がたっぷりで若い種が出来てくる。これの浅漬けがたまらない。
 で朝食だが、近頃はタカギベーカリーの石窯山型5枚切りにカマンベールチーズを乗せてトーストし、オリーブオイルをかけて、とっておきの半白胡瓜の浅漬けたっぷりのオープンサンドを戴いている。イギリスの貴族諸君、どうだ。
 飽食の時代、誰もギャフンとは言わないだろうが、ガザのニュースでは、ひとかけらの食糧を求めて何十キロも歩いて来て、そこを銃撃されて死亡している。そういう事実を忘れずにいたい。

Power to the People

     You Tube で「田村智子さん「Power to the People」を渋谷ハチ公前で熱唱(吉良よし子参議院東京選挙区候補応援演説)2019年7月15日」というのを見つけた。
 ジョン・レノンの歌もよいけれど、この歌は正真正銘「現場の歌」「真のプロテストソング」だと思った。
 明日は参議院選挙の公示日。
 「もう歳だから」は禁句にしよう。
 Power to the people, right on (民衆に力を! そうだ!)


https://youtu.be/AnMOQjFxi18


2025年7月1日火曜日

公約の落とし穴

    選挙の報道でよく「政策(公約)を読んで選ぼう」という言葉を聞くが、どこか胸にストンと落ちないものがある。
 トランプが大統領選挙時に「大統領就任から24時間以内に戦争を終わらせる」と公約したことは耳に新しい。
  日本でも、かつて小泉父親は「郵政民営化で自民党をぶっ潰す」といったし、安倍晋三は「アベノミクスで経済を立て直す」と公約した。そして近いところでは石破氏は総裁選挙の折「地方創生」「防災庁」と公約したが能登は見捨てられている。そうでなければカジノ万博予算を充てるべきだった。
 つまり、古人は「巧言令色鮮し仁」と喝破したが、誇大広告の「勇ましさ」を読んで比べるのにどんな意味があるだろうか。大切なのは、誇大広告、虚偽の「効能」を見破ることである。
 そのためには各党の実際に行動してきたこと、立居振舞いを検証すること、ここがキモだろう。
 例えば消費税。自公はおろか野党の一部までが「消費税を削れば福祉の財源が危うくなる」というようなことを言う。とまれ、他の税収で福祉を充実させることに何の支障もない。他の税収でいえば大企業の溜めこみ(内部留保)等への正当な課税と軍事費の抑制で財源は賄える。一貫してそう主張してきたのが日本共産党だ。
 以前にテレビの討論番組で共産党の小池書記局長が「日本経済のためには大企業は賃上げに応じるべきだ」と発言した時、名だたる右寄りの評論家?が「そんなことをしたら大企業は海外に出てしまう」と反論?した際、小池氏は「大企業には愛国心がないのですか」と皮肉ると評論家が苦笑いするだけということがあった。
 それが今では、「日本経済の成長のためには賃上げが必要」というのは常識になっている。
 なので言いたいが、誇大広告の公約の検討よりも、大切なのは実績の分析・評価だろう。

逆転しない正義

    あんぱんの主人公柳井嵩は中国に出征し宣撫班に配属されたが、「俺たちは歓迎されていない。これは本当に、東洋平和のための正義の戦争なのだろうか」と疑問を抱き、後に「逆転しない正義とは」と考える。
 「歴史認識(事実=真実)の逆転ということでいえば、過去の出来事(事件)について、その「事実」に関しての共通認識がその社会内で存続しうる条件は、事件後70年目あたりを境目に大きく変化するのではないか(東大史料編纂所編:日本史の森をゆく)という指摘もある。
 時あたかも日本の敗戦・ヒロシマ、ナガサキの惨禍から80年。トランプ米大統領がイランの核施設への攻撃を広島・長崎への原爆投下になぞらえて「戦争を終わらせた」と発言をした。
 トランプ的発言は少なくとも世界の知識人の間では否定されてきていたが、今まさに我々の目前で歴史の改ざんが起こりつつある。
 広島市議会は26日、「被爆地・広島として、原爆投下を正当化するような発言、市民の自由を脅かす事態は決して看過、容認することはできない」などとする決議案を全会一致で可決したが、ひとりヒロシマ、ナガサキの問題ではない。
 国民平和行進が大阪を通過する。7月4日12時45分大阪城公園教育塔前から短時間であっても歩きたいと思っている。

2025年6月30日月曜日

匂うドクダミ

    今年は特に庭にドクダミが生い茂っている。 
 地下茎が強いので、刈ったぐらいではどうにもならない。
 そこで割り切って、その花を愛でることにしたが、その花の季節も終わった。さてどうするか。
 ドクダミは刈ったり、というか少し触れただけでも強烈に匂うが、この悪臭?決して嫌いではない。
 今でこそ自然豊かな半田舎に住んでいるが、街中に住んでいた頃はドクダミなど知らなかった。
 だからハイキングに出かけ、登山口を入ると靴で蹴散らしたのかこの匂いが湧いてきて、この匂いは「日常」を脱して自然界に包まれたときの合図の匂いだった。

 さて、6月29日の朝日歌壇にこんな歌を見つけた。
 命名にこうぎするがに愛らしい花弁をみせて匂うどくだみ (盛岡市)山内仁子
 これはドクダミという名が「毒を溜めている」という意味だということを前提にしていると私は解したが、(公)日本薬学会のHPなどでは反対に、「毒矯」で「毒消し」の意だというのが通説だと思う。事実、別の名前は「十薬(ジュウヤク)」である。
 「山菜」の本によると、湯掻いて半日ほど水にさらせば、あえ物(酢味噌あえ等)、炒め物、汁の実になるとかいてあるが、私は試してはいない。食された方は感想を教えてほしい。

鯨の住吉参り

    いっぺんに暑くなり孫の凛ちゃんから「注文」が届き、本年の「プール開き」とあいなった。
 ビニールプールは去年大きなものに変えたから水を張るだけでも1時間はかかった。でも準備と後始末は祖父ちゃんの楽しみだし、本来なら海に連れていつてやりたいところだが。
 私が小学生の頃は南海電車堺駅でドアが開いたら潮の香りがしたし、すぐ先は海水浴場だった。近頃は大阪湾に鯨が来ると大騒ぎになるが、記録などをみると昔は1年に1度ぐらいは鯨の家族5~6頭が紀淡海峡から大阪湾に入ってきて住吉神社の沖あたりで向きを変えて帰っていった。それを「クジラの住吉まいり」と言ったそうだ(小林利郷著ちぬの海)。

 本日は水無月尽 〽水無月の夏越の祓へする人は千歳の命伸ぶと言ふなり

2025年6月29日日曜日

生駒のアクセント

    放送(アナウンサー)界が使う地名のアクセントについては、NHKの日本語発音アクセント辞典のような標準語的な(東京)アクセントを用いるべきか、それとも地元の住民が使用しているアクセントを用いるべきか、多くの議論があるようだが、地元放送局が使う場合は地元のアクセントも許容するような流れと見て取れる。私は許容に賛成する。
 JOBKが河内(か→わ→ち)のことを「か↓わち」などと言うと、「ええかげんにしなさい」と言いたくなる。アクセントの背中には文化と歴史がへばりついているのだ。
 放送局はそれでも許せるが、地元そのものである私鉄の(車内)アナウンスが、身内のような自身の地名・駅名を「へんちくりん」なアクセントで案内するのは如何なものかと考える。

 利用する近鉄奈良線でいえば、生駒(いま)のことを「こま」と放送するので、次の駅は関東あたりかと感じてしまう。しかも可笑しいことに続けて英語で案内があり、そこでは「いま」か「いま」のように耳に馴染むのも面白いものだ。
 日本語の名詞を外国語で発音する場合のアクセントの原則のようなものは浅学のため知らないが、例えば難波の場合、日本語、英語、中国語、韓国語で車内放送されるが、それぞれ異なるアクセントで放送されるのにどんな意味があるのだろう?と首をかしげている。
 「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」という有名な川柳もある。

 過日紹介した『大阪ことばの謎』で金水教授は「(大阪では)小学校の国語の授業で音読をするとき、クラス全員が声を揃えて関西アクセントで教科書を読み上げるのである。
 この様子を初めて見た他地方の先生方の多くは、かなり驚くそうだ。なぜなら、いくら方言が強い地域でも、教科書を読むときは標準語アクセントで読むからだ。・・・国語の授業が即標準語の学習につながらないのが、関西という土地柄の不思議さである」と解説されている。
 
  

2025年6月28日土曜日

筆硯精良

    昨日、妻と天王寺に出かけたことを書いたが、
天王寺に出かけたのは大阪市立美術館へ行ったためである。
 ちなみに、天王寺の大阪市立美術館は昭和11年(1936)開館という長い歴史があり、大阪府下で小学生だった人は、絵画がここへ展示されたという誇らしい思い出を持っている人も多い。妻も私もそうだ。
 長い間改装工事をしていたが今年3月リニューアルオープンされている。美しい。
 今回は孫の夏ちゃんの習字が入選したのを見に行った。

 さて、国公労連の委員長でもあった人に内山昮氏がいたが、よく世界の三大悪筆はKマルクス、不破哲三、内山昮と笑いあった。そのズズズーっと豆粒のような末席に私は居る。
 孫の夏ちゃんには「祖父ちゃんは如何にして悪筆になったか」をよく語ったから、好い反面教師の役を果たしたかも。
 書道展の余談ながら、「言行一致」という文字の習字もあったが、それが「兵庫県知事賞」だったので妻と笑いあった。

2025年6月27日金曜日

平和遠のく

    「天王寺の『平和』で焼肉を食べよう」と言って妻と出かけたところ肝心の
店が地上から消えてしまっていた。まさか世界情勢が『平和』を消し去ったのではあるまいが。
 栄枯盛衰は世の習い。仕方がないが寂しい。
 代わりに、近所に割合有名な精肉店の名の焼肉店があったが、どうも入る気が起こらなかった。
 『平和』には自分の青春時代がダブっている。先輩や友人たちと店名を『ピンフー』と読んで、大いに語り合った店だった。なので、「では新しい焼肉店で」という気にはならなかった。
 帰ってからググってみると、昭和31年(1956)創業、令和6年(2024)12月廃業閉店とあった。
 写真はネット上にあったものだが、その昔は間口も倍以上あったと思う。
 今は「禁止」されているが、毎回レバ刺しを食べていた。
 こんな時代だからこそ、この屋号や暖簾が消えたのは寂しい。

2025年6月26日木曜日

リアリストになる

    2003年、かつてアメリカはイラクを一方的に爆撃し侵攻した。
 
 「フセインは大量破壊兵器を持っている」というのが戦争の理由だった。
 日本の新聞テレビは洪水のようにその報道を拡散した。かくいう私も恥ずかしいが「それに近い兵器は持っているのだろう」と信じたが、結局それは誤報というか虚報だった。後にはアメリカそのものが誤報であったと認めた。

 今回はアメリカ(トランプ)が「イランは核兵器をほぼ完成させた」と言って爆撃した。その証拠は開示されていない。
 そもそもイランの核協議から離脱したのはトランプである。
 そして、イランは少し猿芝居じみているが、カタールの米軍基地にミサイルを撃って報復した。
 なお、トランプは「イランの核兵器製造能力を完全に破壊した」と発表したが、アメリカのテレビ等は大きな疑問を報じている。
 
 さて話は変わるが、トランプのロジックからすると「悪の枢軸、北朝鮮、イラン、イラク(ブッシュ)だから、いつ何時北朝鮮を爆撃してもおかしくない。理由を付けようと思えばいくらでも付けられるだろう。
 その場合、今回のイランの報復を見ても、一番現実的な想定は「北朝鮮が報復として在日米軍基地にミサイルを撃ち込む」ことだろう。
 「そんなことはない」と誰が断言できる。
 アメリカのインド太平洋軍司令官は「米軍と自衛隊がシームレス(切れ目のない)な統合」を図っていると述べている。
 結局「お花畑」は誰か! アメリカが北朝鮮を爆撃したら、一瞬に北朝鮮の反撃能力は壊滅するとでもいうのか。
 日本政府は平和外交に戻れ!
 フセインのときに騙された私は心底そう思う。