2012年12月6日木曜日

四十雀寄せという農法があった

  シジュウカラというと季節感もない身近な鳥だが、実は結構美しい。
  始終ヤマガラと一緒に我が家にも水浴びにやってきてくれる。

  昔、農林省(当時)の友人に「庭木の毛虫をどうしたらよいか」と尋ねたところ、「毛虫が増えたら栄養満点で鳥が増えて毛虫が減る」と教えてもらったが、鳥が増えて毛虫が減る前に庭木が坊主になった。
  一般論と個別事案の按排は難しい。

  孫引きで恐縮ながら、川口孫治郎著「続飛騨の鳥」 に岐阜県の東美濃や付知地方の「四十雀寄せ」というのがあった。
    冬の初めにシジュウカラのオスを籠に入れて桑畑に連れて行く。
    たっぷりの餌をもらって小春日和に気分がよくなったオスは歌を歌う。
    すると歌に誘われたシジュウカラが集まってきて大合唱団が編成される。
    そして、桑畑の虫たちを片っ端から食べてしまう
・・という実際に効果のあった感動的な害虫駆除法らしい。

  こういう先人の知恵を忘れてしまった(知らなかった)私たち現代人は、いまフクシマに驚愕して反省するばかりである。
  あえて言うが、自然を畏怖しない政治が目指す社会に未来はない。
  私は本気で脱原発を実現したいので、いま本気で日本共産党に伸びてもらいたいと思っている。
  フクシマの危険性を具体的に追求してきたのは、古くは不破哲三、その後は吉井英勝前議員しかいなかった。引退が惜しまれるがその後輩達に期待しよう。

1 件のコメント:

  1. !孫の夏ちゃんが来ていたとき山雀と四十雀が水浴びにやって来た。
     窓のこちら側から楽しく興味深げに観察してくれた。
     アニメやぬいぐるみが豊かな社会だが、できるだけホンモノを喜んでほしいという爺ばかはにんまり。

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