2012年12月4日火曜日

山椒は小粒でも さるぼ貝

  選挙報道が喧しい。実はあまり喜ばしいことではないのだが、テレビ等マスコミへの露出度が投票行動に大きな影響力を持っていることは事実である。
  そして、そのテレビ等マスコミが極めてアンフェアな態度をとっていることは識者によって種々指摘されている。
  だから逆説的に言えば、意図的にマスコミが排除しようとしている部分にこそ真実があるのではないだろうか。

  さて、「今日の赤貝のにぎりは安かった」と喜んでいたら実はサルボ貝(猿頬貝・さるぼう貝)だったということが多いらしい。
  と言って、サルボ貝がまがい物だということではなく、まあ小型の赤貝だと思っていただければいい。
  つまり、真の実力はあるがその名前は不当に排除されている。・・・ということで、何となく助けてやりたくなる貝なのだ。

  このサルボ貝、堺泉北コンビナートの埋立が始まる以前は、そのあたりの大阪湾の特産物の一つだった。(と言って、ほとんどの方は赤貝だと思っていただろうが・・)
  以前のブログで「堺でも紀州訛りの影響でサブロウ貝と呼んでいた」と書いたところ、同窓生から「家の前の道路上で身を剥いていた家がたくさんあった」とコメントをいただいた。
  ・・という、ただの貝ではあるが、個人的には昔懐かしい堺は大浜の思い出の貝である。

  それが、近鉄百貨店で売られていた。(残念ながら大阪湾産ではない。)
  写真の量で500円余という安さだし、もちろん早速購入した。
  先ずお刺身に取り掛かったが、ちょっと赤貝の代打というには小さすぎた。それでも夫婦二人の食卓を十分に賑わしてくれた。
  後の大多数は、酒と醤油とみりんでサッと蒸し煮にした。豪華なおかずで満足だった。
  缶詰の赤貝は実はサルボ貝だと言われている位だから味には文句がない。

  繰返すが、味は一流なのに不当に低く評価されている。
  サルボ貝よ泣くんじゃない。赤貝と詐称したりまがい物扱いしているのは人間の勝手である。
  そういう人間は今、明日の保証のない公約とやらを振りかざす「まがい物」にまたもや騙されてしまうのだろうか。
  私は北極星(ひとつ星)のようにぶれない政党を信じたいが。

5 件のコメント:

  1. !サルボは、その昔、大浜海水浴場でも獲れました。
     しかし、以前のブログに書きましたが「もち貝」のほうが断然大きくて子供達には人気者でした。
     砂浜でしたので、トコブシ等はありませんでした。
     皆さまは海水浴でどんな漁を楽しまれましたでしょう。
     

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  2.  貝と言えば、巻き貝ですな。サザエに代表される巻き貝、アワビ,ナガレコ(トコオブシ)、蜷(小さい貝の総称)です。二枚貝はカラス貝(ムール貝?)しか知らなかったです、子供の頃夏休み期間中、雨の日、時化の日以外は殆ど毎日浜に行ったものです。
     大人になってから、何度か行ったことのある泉大津の一杯飲み屋に入った時、壁にガンガラありますと短冊に書かれているのを見つけ店員のおばちゃんにΓガンガラて何?」と尋ねるとΓちょっと待っててや」と言って持って来たのが蜷でした。 早速ガンガラを注文し食べていると店員のおばちゃんが見ていたのかおばちゃん曰くΓ兄ちゃんガンガラ知らん割りに上手食べるやんか!」と言いさらにΓガンガラは殻から取り出すのにコツがあって先の方まで上手にようとらん人が多いねんで!」海の側で育った者にとってはΓガンガラは食べてなくとも蜷は食べていたんや」と言いたくなるのをグッと我慢したことを思い出しました。

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  3. !茅渟の海さんのコメントの状況が目に浮びます。
     そして、各種巻貝の肝が切れてしまったときは「ものすごく損をした気」になりますね。
     なぜなら、サザエやアワビなど私は肝の方が大好きです。

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  4. 堺の竜神の近くの飲み屋で「ガンガラ」を生まれて初めて食べました。あっさりと塩茹でした小さな身の美味しさは忘れられません。女将さんが爪楊枝を器用に使い、細いシッポ(肝)の先までクルクルと取り出してくれました。更に、「通はこないするんや」と、あの薄い蓋を下唇に貼り付けていました。

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  5. !薄い蓋を唇に貼り付けつつ食べるというのは「芸」の域ですね。
     どこがカッコイイのか判りませんが自然に頭が垂れますね。

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