2011年12月6日火曜日

バトンタッチ

   我が家の朧梅は律儀である。カレンダーの最後の1枚、パラリと朧月へとめくる音を聞いた途端早速咲き始めた。
 その己が名の来歴に沿った生真面目さがとても好もしい。
 だが、見つめれば、確かに「蝋細工のような花であるので蝋梅という」との説にも強力な説得力が感じられて悩ましい。

 ところが、その横のグリーンカーテンの朝顔は木枯らしなどそ知らぬ顔で咲き続けている。

 その健気さがあまりに可愛いのでよう抜かずにいる。

 週末には真冬の気圧配置とテレビが繰返しているが、来週はどんな様子になっているのだろう。
  
 老朗介護の日々、こんな庭先を見つめていると、永六輔が作詞し晩年の三波春夫に歌ってもらったという「明日咲くつぼみに」が頭をよぎってゆく。

    想い出のふるさと
    想い出の人々
    明日咲くつぼみよ
    今日散る花びらよ

    想い出の笑顔よ
    想い出の涙よ
    昨日今日明日
    過去現在未来

    時は還らず世は移りゆく
    いつか別れの言葉さようなら

    想い出のあの町
    想い出のあの人
    明日咲くつぼみに
    今日の生命を

1 件のコメント:

  1. 「明日咲くつぼみに」のことをご存じない方は、googleあたりで「永六輔 三波春夫」と検索して「ちょっといい話」を読んで欲しい。三波さんの奥様は確か曲師だったと思う。

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