2012年10月6日土曜日

秋鮭の季節

  男というものは女の何十分の一しか値打ちがない。
  それが証拠に、あの筋子やイクラに比べると鮭(大阪弁ならシャケ)の白子は可哀相なくらいの捨値で売られている。
  こういう、需要が少ないというか、実はメディアで採り上げられていないという理由だけで不当に低い評価(価格)しか受けていない鮭の白子は可哀相ではあるが、これは我が家にとっては大歓迎なことで、メジャーな河豚や鱈の白子の値札を横目で笑いながらしばしば購入している。
  だからこういうブログで鮭の白子を礼賛すると、需要が増えて値段が上がらないかと卑しい心配をしながら書いている。

  先日の十五夜に、妻がこだわりのお店で「美味しそうなのが出ていた」と言って購入してきた。・・この地の大型ショッピングモールにはほとんど登場してこない。
  料理方法はいろいろあるが、シンプル イズ ベスト、今回はボイルをして生姜醤油をチョットだけ付けていただいた。
  まあ「箸休め」ではあるが皆に好評で、1歳半にも届かない孫が喜んで食べたので全員が驚いた。
  何回も指で摘まんで口に運ぶ仕草は心から美味しそうで、皆がその度に歓声を挙げたのだった。
  しかし考えてみるとこれは何も驚くことではなく、柔らかくて美味しいお魚を食べただけのことで、「メジャーでないもの・・・つまりは下手物(ゲテモノ)を食べた」と思うのはつまらぬ情報社会に毒された大人の偏った感覚でしかない。
  「世間の垢に汚されていない赤子」というのをしみじみと実感した。「うん、この子は素直にグルマンになるに違いない」と呟いて、お爺ちゃんのお酒の相手をしてくれる日を夢(妄想)見た。

  しつこいようだが、鮭の白子は不当に低い価格で、庶民の・・つまりは我が家の・・好評の一品である。
  故に、小人(私)は正当な評価が世間に広まることを極端に怖れている。
  よって、ブログ読者の皆さんがこのブログに触発されて「私も買ってみよう」などと「改心」されないことを心から願っている。

  ただし、このブログのラベルは爺ばか日誌である。

2 件のコメント:

  1.  私が5年前に診断された高齢者特有の疾病である「爺ばか病」の特徴的な症状は、孫のすることはどんなことでも過大に評価し、それを自覚していないという認知症にも似た症状です。この症状に対しては、これといった効果的な治療法はなく、時間の経過とともに症状が悪化するという厄介な病気のようです。そんな中、長谷やんさんのブログを拝見して、「私だけが罹患しているのではない」といつも励まされています。

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  2. !和道おっさん コメントありがとうございます。
     「ぐうの音も出ない」とはこういうときに使うべき言葉なのでしょう。
     そうなんです。このブログで言いたいことは鮭の白子の美味しさではなく、我が孫の素直な味覚についての自慢だったのです。
     私はおっさんのブログを読んで、こういう爺ばかにはなりたくないと日々自戒をしてきたつもりですが、いつの間にか感染してしまったようです。
     ああ、穴があったら入りたい。
     

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