2012年10月24日水曜日

山雀金魚で煮ても焼いても食えぬ

  国松俊英氏の著書で「山雀(ヤマガラ)金魚で煮ても焼いても食えぬ」という『ことわざ』のあるのを知った。
  その意は「手に負えん奴」と言ったところだろう。
  しかし、このことわざが通用するためには「いろんな野鳥がいるが山雀だけは(金魚同様)不味くて食べられたものでない」という共通認識が広く世間になければならない。残念ながら寡聞にして私は知らなかったし、現代社会では実食をして確かめることも既に叶わない。


  窓際のエゴノキの実が目当てらしく、先日来山雀の家庭訪問が賑やかだ。
  貯食行動と言って、エゴの実を、今は食べなくても木の裂け目等に隠すらしく、そのためか何んとも忙しく窓の外を右に左に飛び回る。
  多くの場合は四十雀(シジュウカラ)と一緒に行動し、ツツピー ツツピー ジュクジュクジュクと賑やかな中に、ジージージーというか、ニャーニャーニャーというか、子猫のような独特の甘え声を出すのもまた楽しい。
  おまけに木の実を割って食べる時などはコツコツコツと相当大きな音を立てるので、コゲラどころか、近所で日曜大工をされているのではと勘違いしてしまうほどだ。
  鳥の種類によって人に対する警戒心に大きな差があるのは何故だろう。鳩を除くとウチにやってくる野鳥の中では山雀が一番人懐っこい感じがして、今風に言えば癒される鳥である。
  写真は野鳥用の水呑み場に来たところ。ここで水を呑んで、ひとっ風呂浴びて飛び立ってゆく。

  以前のブログに書いたことだが、私が小さい頃は夜店などで見事な「山雀のおみくじ」芸があった。(以前のブログに書いた)
  平安時代か鎌倉時代から伝えられ、時代とともに内容が向上されてきたものらしいが1980年代に野鳥の捕獲禁止が浸透する中で、この芸も絶滅したらしい。
  そのことを妻と子供たちに説明して「こういう文化は自然保護と二律背反だ・両立し得ないと断定せずに残すべきだ」と熱く語ったところ、「お父さんが復活させて夜店を出したらええやん!・・」と冷たく言い放たれた。
  山雀金魚で煮ても焼いても食えぬ家族である。

6 件のコメント:

  1. 縁日のヤマガラのおみくじ運びはなつかしいですね。ヤマガラの芸を1年ががりで仕込んだ方がユーチュブにアップした画像がありました。ヤマガラの芸が平安時代からとは驚きですね。ヤマガラの芸は保存したいものですね。ヤマガラを飼って、仕込みたいと思いましたが、禁止されているのでしょうね。

    返信削除
  2. !永六輔さんが「違法」な曲尺や鯨尺を「私を逮捕しろ」と言って堂々と販売したように、そういう覚悟でヤマガラを飼って芸を仕込む人は出てこないのでしょうかねえ。他人事のように語ってすいまへん。

    返信削除
  3. 実際の芸を見た記憶はありますが、ただし、芸をしてたのはもっと地味な鳥だったような記憶があるのですが。それにしても、このヤマガラ、まるでバードカービングの様ですね。

    返信削除
  4. !ヤマガラは結構美しい小鳥です。芸をしていたのもそうでした。
     写真は、動きの速い小鳥のためシャッタースピードをグッと上げたらこんな感じ(バードカービングみたい)に写りました。少しブレている方が返ってリアルに感じるのかもしれませんね。

    返信削除
  5. ヤマガラは昭和54年、ウグイスは昭和55年に捕獲禁止となり、唯一残ったメジロも今年捕獲禁止となったようです。メジロが昨年まで、許されていたのは、メジロの鳴き合わせは室町時代からの伝統文化と抵抗していたおじさんたちが多くいたかららしいです。こういう伝統文化は村おこしもかねて、特定の地域には認めてもよいと思います。こうのとりとトキだけ別格にしているのですね。それよりも、環境省は外来生物の駆除をもっと本気になってやってほしいものですね。日本の生態系ががたがたになり、固有種がいなくなってしまいますよね。

    返信削除
  6. !dyougojiさん同意!!
     ただし、人については、テレビを見ていると外来人種やハイブリッドが急増しています。ワッハッハ。

    返信削除