2012年5月6日日曜日

お誕生日プレゼント

   「窮すれば通ず」?だろうか、長男の誕生日はクリスマスに近く、長女の誕生日は雛祭に近く、孫の誕生日までこどもの日に近い。親や祖父母としてありがたいやら申し訳ないやら・・・。(行事が一つ割愛できるの意)

 だからではないが「孫の初節句に鯉のぼりをあげよう」と妻に進言したが、妻は「女の子は雛祭や」と・・・、私の「そもそも端午の節句は田植え前の五月忌みで女の子のお祭りやった」という解説を「実体がない」と一蹴した。
 そこで、行事らしきものとしては、長男にも長女にも必ずやってきた『菖蒲の鉢巻』だけは孫にも〆させたが、その費用は198円で資本主義社会の基準でいえばそんな廉価なものは『行事』と言わないのかも知れない。

 ・・・・・孫の1歳の記念すべきお誕生日プレゼントをホームセンターで買ってきた。
 「そんな大事な買い物をホームセンターでとはエライケチったなあ」と思われるかも知れないが、経済的にはそのとおりで、費用はおおよそ800円。

 材木売場で物色しながら頭の中で構想を組み立てていくひと時は正に至福のときで、ほとんどは単価45円とか90円とかの木切れである。
 プレゼントは、手押し車というか引っ張り車というか乗り物というかトラックというか電車というか、要するに孫が小さな頭の中でイメージを膨らませてくれれば良い訳で、あとは齧ろうが踏みつけようが投げようが壊そうが自由だと思っている。
 だから、ペイントも飾りもあえて取りやめた。
 最初は「軽いものを」と思って作り始めたが、「これではちょっと強度が足りそうにない」とか、「手押しの際に体重が掛かるとシーソーのように跳ね返ってこないか」とか考えては補強につぐ補強をしているうちにデザインは徐々に低下してしまった。
 全て接着剤にしたことと、サンドペーパーで角を取ったので、製造日数は1週間以上である。

 たしかに、「ここの角で顔を打たないか」とか「思わぬところで指をつめないか」とか「押すつもりが滑って転ばないか」とか心配は尽きないし、そんなときには孫の親夫婦に「お爺ちゃんが余計なものを作ってくれたから」と怨まれるかも知れないが、「いいや、この孫はそんなことぐらいで挫けず逞しく育つに違いない」と狂信してプレゼントを用意した。
 楽しいような、ちょっと心配なプレゼントだった。
 ああ、このブログを爺ばか日誌と名付けずしてなんと言おう。

5 件のコメント:

  1. 待ってました!夏ちゃん登場。子供の頃の創史くん、そっくり、勿論「爺ばか日誌」で決まりです。

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  2. かわい☆ちょと羨ましい。最高のプレゼントですね。誰が一番楽しんでいるのでしょうか?お爺様のように思います。

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  3. !いえいえ、私など、和道おっさんの爺ばかぶりに比べれば足下にも及びません。

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  4. 世間の例に漏れず我が家にも発生して4年と、9ヶ月の小型台風2個と大型台風2個が連休後半上陸してきました。遠く盛岡から、四国松山経由にもかかわらず小型台風の勢力は衰えず、爺婆を翻弄してバテ気味の大型台風と共に今日北国へ去ってゆきました。長谷やんさんの様な「雅」なる行事も無く和道さんの様な甘いサービスも出来ず唯ひたすら「ベンチャラ」で押し通しました。ブログ写真の中の掛軸ですがあれは長谷やんお祖父さんのお孫さんへのメッセージと思いますが・・・・

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  5. !ブログよりも格段に面白いスノウさんのコメント万歳!
     掛軸ですが、情けないことに正確によう読まずにいます。ほんとうに情けない。

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