2011年11月24日木曜日

癒されているのは誰

   ABCラジオの桑原征平アナウンサーの政治がらみのコメントは失礼ながら薄っぺらで好きになれないが、氏が、施設に入居されているお母さんを頻繁に見舞われていて、その様子を明るく電波に乗せて語る話題は、老朗介護の家族を大いに励ましているに違いない。この点は大いに大いに評価している。
 特にお母さんと少しトンチンカン(失礼)に歌を唄った日の明るい報告は、ラジオの此方でも笑ってしまうことが多い。

 私も実母の入所している施設で毎朝、合唱(正確に言えばテンデバラバラに歌っているだけだが)をしていることは度々書いたが、皆さんのその日その日の体調次第で何かノラなかったり、夫々が居眠りタイムに移ったりして、「一憂」することも少なくない。
 そして、唄った入所者が「昔を思い出すなあ」とか「思い出して涙が出るわ」と言われる時があったり、「おおきに、歌を唄ったら元気が出てきたわ」とお礼を言われた時にはじ~んと嬉しくなって「一喜」している。

 「今日は皆んな楽しそうに唄ってくれたわ」と、そういう報告を帰って行なうと、妻は「その合唱は、入所者を癒してるのと違って、あんたの方が癒されてるんやなあ」と直球で評論してくるが、それはズバリ正解なのでありましょう。

 追伸  先日、音楽療法士の療法を受ける集りに出席した。
      「高度難聴の方にはどうしているのですか」と質問したら、何を聞くのとばかりに「聞こえない人には何もできない」と回答があった。それ以上は質問はしなかった。

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