奈良の街はいま正倉院展でにぎやかだ。
ただ、もともと道路事情はよくない街だから、時刻予約制の病院に行くまでの渋滞には少し弱る。
それでも、晴れた日に修学旅行生らの嬌声が響いているのは好ましい。
その声に共鳴するように、27日、大仏殿の鴟尾(しび)が輝いていた。
大仏殿は「静かに!」などと大声で叱らないところがいい。
遊園地で騒いでいるより、鼻の穴くぐりで騒いでいる方が余程「正しい子ども生活」だと思う。
巨漢の西洋女子が詰まったのには、申し訳ないが同情以前に笑ってしまった。誰が見ても明らかに無謀だったがそのチャレンジ精神やよし。日本女子ならその半分程度の体重の人でも決して挑戦しないだろうと、西洋女子の逞しさに感動した。
東大寺で静かに拝みたければ法華堂(三月堂)に廻るべし。
秋高し奈良の古京(みやこ)の鴟尾の彩(いろ)
「鴟尾とは何か?」と尋ねられたことがある。
さて? 鴟尾は鬼瓦の一種とも思えないし…??
鯱(しゃち)から連想して、鯱・海・水・火除けというのは、鴟尾の方が古く鯱の方が新しいから歴史的には話が逆だろう。
結局、古い大陸の建築様式で、「大棟の左右にはアクセントがなければ物足りない」、事実、中国の古い寺院などでは大棟が水平の一直線でなく弓上にそっくり返っているから、そういうことなのだろう。
と、一応考察は終わっているが、少し消化不良の気味でもある。
有力な説があればご教示いただきたい。
秋の奈良海外旅行の気持ちして
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