2016年10月3日月曜日

モリアオガエル その後

    9月27日に、まったく期待せずに奈良公園の吉城園を訪れた。
 くだんの池にはオタマジャクシが1匹もいなかった。
 9月下旬だから当然だろう。
 ところが、私が近づくとポチャンと「カワズの飛びこむ水の音」がした。
 なので「もしかしたら」と慎重に周辺を観察した。

   そしてついに、成長したモリアオガエルを1匹見つけた。
 例によって外国人観光客が何組もやって来たので、ひと通り説明して、もうすぐフォレストへ帰って行くのだと話すと、例外なくみんな喜んでくれた。

 ニュージーランド人が来た。
 ユニオンジャック型の国旗に代えて、オールブラックスで有名なシルバーファーンという羊歯(シダ)のデザインを国旗にする方向で議論が進んでいる国だ。
 なので、その親戚になるシダの根元にレアなフロッグがいると教えてくれたジャパニーズ(つまり私のこと)に、リュックに付けたシルバーファーンのバッジを見せながら、アメージング!と感激してくれた。

   シルバーファーンは大きさが桁違いらしいが、早い話が「裏白」だ。
   目出度い話だと思う。 
   この半年、モリアオガエルは何度も私を楽しませてくれた。
 そして、外国人観光客も。
 しかし、日本人観光客は少ない。ああ。

 奈良公園の私の歩いた道は金木犀の匂いに包まれていた。
 もうすぐ多数のナンキンハゼの紅葉が綺麗だ。
 ナンキンハゼは有毒のために鹿に食べ残された外来種なのだから、奈良公園のその美しさを喜んでいいのか悪いのか。

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