2016年4月14日木曜日

お維新の虚言とマネーロンダリング

  パナマペーパーによってタックスヘイブンを利用した脱法的「脱税」やマネーロンダリングが明らかになり、先進国では関与した政治家や大企業に対して大きな抗議行動がおこっているが、後進国では報道が管制されたり行動が抑圧されたりで抗議行動が起っていない。
 という試験紙で見てみるとこの国・日本が民主主義から程遠い後進国であることも明らかになった。
 その理由は、官房長官が「調べることはしない」と言い放ち、それをマスコミが問題にもしないという腐敗した権力の問題ではあるが、もうひとつの理由は、総じて国民の多数に、具体的な違法行為が認定されない限りモラルやアンフェアが問われないというこの国の現状に対する馴れや諦観(悪い意味での諦め)という絶望感が蔓延しているからだろう。
 それをいいことに巨悪がのうのうとマスコミにさえ登場している。
 ネット上のニュースサイトHUNTERによると、その最たるものがおおさか維新の会である。

 大阪W選挙の前、維新の党の分裂騒ぎと政党交付金の取りあい騒ぎがあり、橋下徹氏は盛んに東京組を「交付金目当てだ」とののしり、大阪組は「残った金を国庫に返納する」と発言し、テレビや新聞もそのように大々的に報じた。
 ところが不思議なことに、その後国庫に返納されたという報道には接していない。なぜか。
 
 昨年、維新の党に支給された政党交付金は26億6千万円。その後東西の対立で銀行口座が凍結されていたが12月8日に「合意」がなり、旧維新の党の各議員の支部口座には12月18日に振り込まれた。らしい。
 で、大阪組だが、年内に使い切れなかった金額は国庫に返納したのかと思いきや、未公表の「なんば維新」(所在地は「大阪維新の会」本部と同じ)という政治団体に残金を寄付し、年を超えたら各議員の新設支部になんば維新から寄付で返したという。
 政党交付金は税金に見合う政党活動に限定されるが(実際は大甘だが)、なんば維新から寄付されたカネは何の縛りもない「何にでも使えるカネ」に化けたわけ。
 「国庫へ返納」という大嘘と「交付金ロンダリング」まで堂々とやり遂げて、マスコミもそれを報じないこの国では、「パナマペーパーもさもありなん」ということになっている。

 「法律の条文をかいくぐったとしても、してはいけないモラルがある」と力強く諭してくれる宗教家がこの国には必要な気がしている。
 先人曰く、天網恢恢疎にして漏らさず。
 3か月後の参議院選挙で思い知らせたいものだが、その前に京都3区補欠選挙がある。
 因みに、お維新の候補は・・・・以下、FBから引用すると

 すべては愛媛の未来のために」と叫んでいたのは2014年。
 あちらこちらに愛郷心をお持ちのようです。
 京都で何をしますかと問われて「大阪都構想の実現」と堂々と答えた人です。
 森さんの街頭演説のいくつかをお聞きください。
 「京都の皆さん!副首都に入りたいと思いませんかぁ」(阪急水無瀬駅前)
  解説 水無瀬は大阪府三島郡島本町
 「ジンソクにお住まいの皆さん!この京都市でも改革が必要なんです」(JR長岡京駅前)
  解説 出馬表明の時「乙訓(おとくに)」を「おっくん」と読んだ人なので「ジンソク」も何かの誤読と思ったら「神足(こうたり)」のことなんですね。
 「この酒蔵が立ち並ぶ美しい伏見の街にも改革を」(地下鉄醍醐駅前)
  解説 もちろん地下鉄醍醐駅の付近に酒蔵はありません。
 「桃山北口の皆さん!」(京阪桃山南口駅北側)
  解説 不要ですね
 「ながおかぎょうにお住まいの皆さん!」(運転免許試験場前)
  解説 不要ですね(京都市伏見区)
 「伏見の皆さん!」(八幡市長町)
  解説 もはや何を突っ込めばよいのか…
 「オックン地域の皆さん!地方分権が必要なんです」(洛西ニュータウン)
  解説 はあああぁぁぁ。

2 件のコメント:

  1. この国の最近の知的水準の低さは目を覆うばかりと感じています。どうしてこうなってしまったのか?TVを始めメディヤの品の無さ、無責任なCM、等々・・それを易々と受けているうち自然とマイルドコントロールされているのではないでしょうか。結局、無責任な「政治屋」が「発生」しているのは「TV漬け」の我々の方にも問題があると思っています。

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  2.  スノウさん、ほんとうに同感です。
     しかしながら、「TV漬けの我々」に覚醒していただかない限り世の中は良くなりません。
     で、広範な方々にリスペクトする観点でメッセージをどう伝えるかの自己改革が焦点になっているように思うのですが、なかなかそういう話に乗って来てくれる人が少ないのが寂しいです。

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