どういうわけか近頃は、動物や植物の名前がカタカナで表記されている。
そのため、この花の名のドクダミと聞くと、反射的にそのキツイ臭気と合わさって毒々しい感じがするが、漢字で見ると「毒矯み」で「毒を抑える」というのだから正反対の意味である。
別名の「十薬」も「万能薬」の意だろうし、「どくだみ茶」は今では広く市民権を得ている。
たしか最初はハイキングの折りに採取してきて庭に植えたのだが、その繁殖力の旺盛なこと。
そのため、今はドクダミを退治するのに必死になっている。
ただ、その持余す繁殖力を別にすれば、十文字の白い花は可愛くもあり、あの臭気?も、私は都会の汚れた空気のところから踏み出して里山の登山道に一歩踏み込んだ記憶が蘇ってきて嫌いではない。
しかも、近頃の我が家では台所の後始末が億劫なので天ぷらという料理をしなくなったが、以前に「どくだみの天ぷら」を作ったときには嘘のように臭気が飛んで野趣を味わった。
そうであるなら庭に放っておいてもよいのだが、この種の草が繁茂するとその草むらにやぶ蚊が大発生するので退治している。
カメラに緊張したような顔だがトカゲには全く緊張しない |
口では「生物の多様性」を言いながら「不快害虫だ!」と叫んでいる支離滅裂ぶりを大目に見てもらいたい。
さて、ほんとうに草むらは「豊か」で、いろんな虫が飛び出してくる。
虫と一緒にトカゲの子供も飛び出した。
夏ちゃんは、私が無理強いなど一切していないのに、「可愛い可愛い」と言って、大人たちが「もう逃がしてあげよう」と言っても「いやや」と言っていつまでも持ち歩いていた。
そして家の中に入っていったときに、キャ~~というお母さんの声が聞こえてきた。(それは私のせいではない。)
話は昔々に跳ぶが、早くに亡くなった私の実父は毎朝4時ごろから魚市場に行っていた。
そして、小学生の私に魚市場の数字の符牒を教えてくれた。
それは「トカゲ見て安売りね(=12345678910)」だった。
今も生きている符牒かどうかはわからないが、それよりも、なんでこんなケッタイナ符牒が生まれたのかが不思議である。確かめも調べもせずに半世紀以上過ぎてしまった。
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