2012年9月18日火曜日

十七夜

櫓は右側にあり、そこにも輪ができていた
  陰暦、陽暦の話は置いておいて(それについては八朔のブログで呟いた)、月遅れの8月17日に東大寺二月堂では観音様の法要が行なわれ、続いて二月堂下の広場で盆踊りが行なわれた。
  十七夜盆踊りと言われ、ほんとうかどうかは知らないが「関西の踊りじまい」と言われている。
  奈良公園にはあちこちに広い広場が幾つもあるが、会場は足の便が悪くそれほど広くもない二月堂下である。
  町内会の盆踊りなどでは、アニメ関係の音頭が流され子供が中心になったりするが、ここは生の河内音頭、江州音頭だけの、子供の付入る隙がないほど大人の男女の世界である。
  瞬く間に五重六重の輪がひしめき合って壮観という言葉が似つかわしくなった。
  私だけの感想かも知れないが、それだけに、かすかに「先祖供養の盆踊り」というか「奉納」というか、盆踊りの原点を感じさせるものだった。
  民衆の楽しむ顔を見て神仏は喜ばれるのだ。
  主催は東大寺であるし、周りは国宝だらけである。それもまた愉快愉快。
  私は久しぶりに盆踊りらしい盆踊りに来て見たが、各地のグループごとの衣装も華やかだし、踊りのアレンジも素晴らしく、阿吽の呼吸だろうか、河内音頭が変るたびに右回りの踊りが左回りの踊りに変るなど、驚嘆としか言いようがない。楽しい一夜だった。

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