2012年2月15日水曜日

春の香り?

   早春の楽しみの一つは山菜だろうか。
 と言って、私は総じて不案内で、よく知っている妻の後ろに付いて教えを乞うている。
 その妻が、「コゴミは知らない、食べたことがない」と言う。
 いろんな本の中にも登場するし、近頃ではスーパーの山菜コーナーの常連さんの感があるのに。
 で、とりあえずビニール袋に水漬けにされているのを買ってきて、辛子マヨネーズをそえて食卓に飾ってみた。
 その姿は誠によく、食卓がいっぺんに早春の景色となった。
 という感想は来ていた子どもたちも同感だった。

 だがしかし・・・、エグミや苦味が全くない代わり、味も香りもなんにもない。水漬け故かどうかはしらないが、アクのない山菜なんて山菜でもなんでもない。ああ・・
 そう言えば、本には「アクも少なく生でも食べられる」と書いてある。異論はない。
 が、世間はともかく、我が家の山菜リストから抹消したのは言うまでもない。

 これなら、庭のルッコラの方が余程個性的で好もしい。
 イタリアンなどと限定せず、日常のサラダはもちろん、お刺身のケン代わりにも添えている。
 もうすぐ花が咲き誇るが、蕾や花の付いた花芽をお刺身に添えると景色だって言うことがない。
 あまりに気に入って、庭先を通る方々にも「齧ってみませんか」とお勧めしているが、個性的すぎるのか「また戴けませんか」と言うリピーターはほとんどない。
 『親切かお節介か』のCMの文句が頭をよぎる。
 (写真の上でクリックしてみてください。アッハッハ)

2 件のコメント:

  1. 立春を知っているのか隠居所の谷川の向こうの少し離れたところで鶯が鳴き出しました。
    去年までは家のすぐ前、ガラス戸越しに飛び回っているのが見えて鳴き声共々楽しんでいました。
    実は去年の暮れ、繁茂しすぎと家の前の笹と「イバラ」を刈っていると小さなお椀のような鳥の巣が転がってきました。笹の葉で小さな鳥の羽も編みこんでいました。ふわふわのそれは軽い軽い「巣」でした。指を入れると暖かく感じて驚きました。近くの笹の中に置いておきましたが後日見ると風で飛んだのか見あたりませんでした。多分鶯の巣だろうと思います。猛禽や蛇から守るため「イバラ」や笹の中に作ったと思われます。知らずに「彼?」の住居を破壊してしまいました。
    遠くに引っ越したのでしょうか今年から近くで見聞きできなくなりそうです。
    人間の快適性は野生の動植物のそれとは一致しないようですネ。

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  2. !鳥たちは、普通は毎年新居を築くのではないでしょうか。(正確には知りませんが、経験則でそう思います。)
     だから、空の巣を取り去っても問題はないと思います。
     しかし、樹木を景色や毛虫対策で風通しのよいようにと強剪定をすると、プライバシー侵害だと嫌がるようですね。
     「出来るだけ自然のままに」とは思うのですが毛虫の大発生にはうんざりして剪定してしまいます。
     それにしても、鶯の囀りが始まったという隠居所だよりには春の風が感じられ嬉しくなり元気がいただけます。ありがとうございます。

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