2010年12月7日火曜日

照紅葉

(1) いつもは「こんなこともあろう」と見過ごしてきたが、モミジの木の天っ辺あたりが鮮やかな緑色でその下が紅葉している様は、立ち止まって眺めて見ると不思議でかつ美しい。
 普通には天っ辺から紅葉が始まり下にいくほど黄色、緑とグラデーションを描くのに、何かの理由で早々に天っ辺あたりが落葉し、その後出た新芽が大きくなったらしい。
 欧米人に比べて紅葉が好きだといわれている日本人のことだから、こういう(逆転の)現象にも粋な名前など与えて一句捻ったりしていないかと調べてみたが、浅学のため見つけられていない。
 どなたか、ご存知の方には御教示お願いします。
 写真は、少し盛りを過ぎてしまったためパッとしないが、実際には惚れ惚れするような紅葉の一形態です。

(2) 昔々若かりし頃、盛岡に到着したときに、街路樹にビニール製のケバケバしい造花(葉)が着けられていたので「なんと風情の無いことよ」と感じたが、よくよく見ると本物のななかまどの紅葉だったので、東北の紅葉のスケールの大きさに本当に腰を抜かさんばかりに驚いた。(誤解した盛岡の皆様すみません。)
 この印象があるので庭にななかまどを植えてはみたが、小さな庭に昔の記憶を復活させられぬまま、鉄砲虫か何かのため枯らしてしまった。
 毎秋紅葉の季節になると古い盛岡での想い出がよみがえる。

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