2025年9月15日月曜日

戦意高揚剤

    『元軍医の遺言 特攻と覚醒剤』という番組が日本テレビ系で放映されたらしい。それにも触れた投稿が赤旗の『読者の広場』にあったので知った。
 「帰らぬ若い特攻隊員に”元気が出る注射”だと言って打って飛び立たせた。それが覚醒剤のヒロポンだった」という証言という。
 疲労感、不安感、恐怖心は戦意を挫く。もっと言えば理性や人間性というものも戦意の敵だろう。
 後者でいうと、日本軍の幹部が、中国の庶民を的に銃剣で突き殺せと兵隊に命じ、「これが一番の訓練だ」といったという証言があるが、戦争はヒッキョウ人殺しであるから、道義は別にして幹部のロジックにはロジックとしては納得した。
 さて、前述の投稿だが、「自衛隊は、今も覚醒剤の原料を所持できる(自衛隊法115条の3)というのには驚いた」とあったが、私も驚くとともに変に納得した。そうだろう。
 最近の戦争ではミサイルやドローンが主役のようだが、「戦略核兵器の移送や投下」を考えると飛行機のパイロットに負うこともあるだろう。そのパイロットは睡魔対策上も覚醒剤を服用させられているのだろうか。
 「抑止力論というのはチキンレースだ」と私は考えるが、「覚醒剤の上で争われるチキンレースだが何かを踏み外すことは絶対にない」と信じるということが信じられない。

1 件のコメント:

  1. ベトナム戦争のときにアメリカで麻薬問題が大問題になったのも、なるべくしてなったことですね。

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