2012年11月21日水曜日

ダンドリ君のパパ (Ⅰ)

  息子は「ダンドリ君」という漫画を揃えて持っている。
  そんな本を持っているぐらいであるから、息子も結構ダンドリ君のようだ。
  娘も同窓会などの準備を見るともなく見ていると、結構いろんな趣向を準備している。
  妻は「二人ともお父さんの背中を見て育ったんや」と言う。
  例えば、同じ行事をするなら、つい、ありきたりのものでなく楽しんで喜んでもらえるものを!と考えてしまうのは大阪商人の血なのかもしれない。
  だから反対に、一参加者としてダンドリの悪い行事やズボラな企画を目の当たりにすると、少しイラついてしまうのがよくない・・これは良くないことだとは重々承知している。

  ところで、巷間では、ダンドリ君とマニュアル人間が混同されている向きもあるが、臨機応変に判断できないダンドリ君は失格であるし、誤差や「遊び」を読み込まないダンドリは失敗する。ダンドリ君はマニュアル人間ではできないものである。

  さて、寒気の天気予報とともに自治会の餅つき大会の準備が始まったが、私はその「大会顧問?」に招聘されている。
 そこでのやりとりは・・・・・、
    〇「もち米2升は2.8kgとあるが、去年の実績と計算が合わないが?」
    私「多すぎたら臼からはみ出るし少なすぎたら搗きにくい。ただそれだけだ。2升でよいのだ。」
    〇「蒸し時間用のタイマーは購入すべきか?」
    私「美味しい匂いがしてきたらチョット摘まんで食べたら解る。日本人なら必ず解る。」
    〇「薪コンロに着火材が必要では?」
    私「頭と斧を使えばすぐに点く。」
    〇「大根おろしのためにフードプロセッサーが要る?」
    私「おろし器を持ち寄って子供たちに卸させよう。」
    〇「綺麗な舗装で傾斜した土地に薪コンロをどう据える?」
    私「レンガの数でレベルをとり鉄板を置いてマサ土を乗せて微調整をする。そんなことはどんな本にも書いていない。私が考えただけ。」
    〇「危険だから子供達をどう離れさせようか?」
    私「危険と隣り合わせの大人の行事の中で子供達は成長するのだ。(そして大人も)」
・・・・・・と、言ったところで、これが私のダンドリの程度である。
  誤解しないでほしいが、他の役員がマニュアル人間だなんて言っているのではない。
  それだけ「餅つき」が一般市民には遠い存在になっただけのこと。
  でも、この国の未来を少し心配している。

2 件のコメント:

  1.  おもろい問答ですな近い将来餅つきに計量カップや物差しが必需品になるやもしれまへんな!
     ともあれ餅つき大会が無事終了されんことを願います。餅で喉をつまらせんように。

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  2. !茅渟の海さん コメントありがとうございます。
     あのとき「停電するぞ」と脅されたら実際に相当程度の世論誘導が成功したように、現代日本人は電気や計量計がなければ一切の応用が利かないひ弱な民族になっているのかもしれません。

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