2024年2月27日火曜日

沈丁花

   秋の日のつるべ落としに対して春は「春日遅遅」、日の暮れが遅い。
 そんな季節の先頭ランナーの植物は沈丁花で、年度末の世間の憂鬱を吹き飛ばす芳香は素晴らしい。

 沈丁花は植替えに弱く何回か失敗して枯れさせたことがあるが、反対に挿し木で増やすのも簡単で、いつの間にかわが庭の春のクリーンナップの一角を占めるようになった。
 ところが昨秋からこっち、その自慢の沈丁花が写真1のとおり枯れだした。真ん中がそれだし、左右も後を追いつつある。

 私の知識は主に主婦と生活社版「やさしい庭木事典」で、そこではこの理由が判らなかったが初版は昭和であった。
 そして今では、ノウハウものはネットの時代で、さくさくと検索をすると、「沈丁花の寿命は比較的短く20~30年」「強剪定をすると枯れる」とあった。「やさしい庭木事典」にはそれはなかった。

 そこでわが家の沈丁花だが、寿命は30年近くだし、昨秋樹形を整え通り道を大きく確保するため、思い切って強剪定を行なった。
 他の感染病でないとしたら、寿命近い木に強烈なパンチを食らわせたことになる。
 写真の中の左右の木が持ち直すかどうかは分からないが、真ん中は全くダメだろう。

   ただ妻は、「庭仕事の課題(目標)(仕事)が生まれて嬉しいでしょ」と私を揶揄。
 そう言われればそうだと、病気で土壌が汚染されているということがなければと、小さな黄色い沈丁花を先に伐った後に植えた。ホームセンターには、季節おくれで小さな株がひとつだけあった。
 寿命+強剪定だったのか、病気だったのかは1年経てばわかるだろう。

 「年年歳歳花相似たり」というのは正しくない。花もまた「同じからず」である。

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