特にカチハジキは『オニハゼのことをカッチンバリキともいう』という文献からの類推だったが、先日ネットで『ナツハゼのことを信州ではキンタマハジキともいう』というのを見つけたので、ほゞ間違いないだろうと思っているが、写真を見せて義母に尋ねても「こんなんやったかなあ」というばかりで、挙句は「小さいときのことやから忘れてしもうた」である。というように、そのものズバリの文献は見つけられていないし、生駒市立図書館で調べてもらっても解らなかった。
(因みにオニハゼはほんとうの櫨(ハゼ)で食用にはなりそうもないし義母に写真を見せたところ即座に却下された。ナツハゼは夏に櫨のように赤く色づくのでそう呼ばれるがツツジ科スノキ属とある。)
こうなったら仕方がないので、馴染みのネイチャー志向の植木屋さんに頼んでナツハゼを取り寄せてもらったが、次の義母の外泊の際に「こんなんとは違うなあ」と言われたらどうしよう。・・・といって今更どうしようもないが。
和製ブルーベリーのよう・・と書いてある本もあったが、あまりに素朴な味のため、若干自信が揺らいでいる。
なお、キンタマハジキを見つけたのはクロスミさんのブログだが、この方は方言(別名)も丁寧に調べられており感心してしまった。
あまりに立派なので以下に紹介させていただく。
1 キンタマハジキの類
ウシノキンタマ(岐阜)
ウシノダンベイ(新潟)
キンタマハジキ(長野、愛知)
コマノハジキ、コマノマラ、コンマラ、コンマラハジキ(長野)
テテマラ(福井)
2 季節から
アキグルマ、アキゴロモ(山形、新潟)
3 実の色
アカノキ(山形)
4 花の形から
アタマハゲ(福井、京都、和歌山、岡山)
アンドン(愛知)
ハゲノキ(和歌山)
ハゲノミ(香川)
ハゲモモ(和歌山)
ハチマキモモ(静岡小笠町)
ヤカン(山形)
ブンブクチャガマ(新潟)
5 実が酸っぱいことから
カンカンスイバ(山口)
シーコ(岡山)
以上、方言のため若干品位に欠ける点はご容赦を・・・・・。