松露団子からの繋がりで、堺の「くるみ餅」を思い出した。
ここも広い意味ではチンチン電車沿いにある。
堺の「かん袋」は秀吉から貰った由緒ある屋号であり、ここの「くるみ餅」は有名な上に「なくなり次第閉店」のため、昨今は出かけて行っても食べられない(購入できない)ことも多い。
しかし「くるみ餅」は、その昔の堺では比較的メジャーなメニューとして普通の喫茶店でも食べることができたから、夏の暑い日などは高校からの帰りに喫茶店で「氷くるみ」を注文したりした。
当時宿院大通り(フェニックス通り)にあった喫茶「音楽」にええかげんな同級生と入った時には、お互いに相手が小遣いを持っているだろうと思って食べてから、実は二人ともオケラであったので、「氷くるみ」よりも汗が引いてしまったことがある。こういう恥ずかしい思い出はどうして消えてしまわないのだろう。
恥ずかしいといえばこの「くるみ餅」。長い長い間「胡桃餅」だとばかり思っていた。
100%ではないが餡の中に擂り潰した胡桃の入った胡桃餡だとばかり思っていた。
人間信じ込むと怖いもので、胡桃の味や香りなど一切しないのに疑いもしなかった。胡桃餡とはこういうものかと妙に納得したりして・・・。
実は「包み餅」だと理解したのは十分大人になってからだった。ああ。
昔は「かん袋」の近くに住んでいたので、手土産用に購入したり、家用のお菓子としてしょっちゅう購入していてこの有様。
おまけに、容器の壷を梅干入れの容器などとして今でも重宝にしているのに、・・・なんとも恥ずかしいことである。
先日、堺の幼馴染から「たまにはくるみ餅を食べに帰っておいで」と手紙が届いた。あの味が懐かしくよみがえってくる。
堺の和菓子の世界に踏み込むと止りませんぞ、「音楽」懐かしいですね、わたしは喫茶店より、二階のマージャン店によく行きました。くるみ餅はその隣にあった古びた、食堂で食べた記憶があります。
返信削除それから、堺名物「芥子餅」老舗が二つあるのはご存知ですね、職場から近かったのが「けし餅本舗小嶋屋」で、阪堺線を越えたところにあったのが「小嶋本家」でした。当時から、「元祖」、「本家」を名乗っていたと思いますが「小嶋本家」のほうが古いそうです。
以前、芥子餅のケシは芥子の実ではない、と聞いた事がありますが。
くるみ餅といえばかん袋です。夏には大勢の人が並んでいます。 私は母から枝豆でできていると聞きました。家で作ったことがあります。ミキサーでできます。 でも今枝豆がシーズン終わり。やはり かん袋ですね。
返信削除堺愛好者さん あの餡を作ったとは・・・敬服。
返信削除それはそうと、夏の伊勢の名物に・・・「氷赤福」がありますが、あれは絶対に「氷くるみ」のパクリでしょうね。