2023年11月2日木曜日

どうなる技術力

   昔は、日本人が韓国やアジア諸国に海外旅行をして「安いお金で楽しく遊んできた」と喜んでいたが、今は海外から「日本は安い」と喜び勇んで旅行に来ている。

 円安は相場の要素もないことはないが、基本的には日本の経済力が大幅ダウンしているためだ。アベノミクスなどという不当表示に踊らされた結果だ。

 そもそも第三次産業が悪いわけではないが、国の礎は農と製造業におくべきで、万博で景気浮揚というのは陳腐な古典だし、カジノに至っては国民は大損をするだけだ。

 そんなことでこの国の将来の技術力も惨憺たるニュースばかりだが、たまたま手にした新500円硬貨を見て少しはこの国の技術力に安心した。
 最初はゲームセンターのコインかと心配したがそうではない。財務省の説明による新技術は次のとおり。

 1 旧硬貨はニッケル黄銅だったが新硬貨はニッケル黄銅、白銅、銅の3種類をサンドイッチにしている。(写真でも中と外の色の違いが判る)
 2 側面の斜めギザギザが4箇所異なっている。(写真のとおり)
 3 天井に小さくJAPANN  500YEN (これは写真では判りづらい)
 4 500の00の0の中に、上から見たらJAPAN  下から見たら500YEN ある種の透かし彫りのような効果(写真のとおり)
 5 その他微細な穴などがある・・・・らしい。

 技術を後押しする産業政策によって労働者の収入が増え、それが消費の循環を生むというのが経済の王道でないか。そんな真っ当な声を大きくしたいものだ。
 新硬貨を手にしてそんなことを考えた。

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