2025年2月28日金曜日

鯛の鯛

    井上ひさし氏の言葉に「・・まじめなことを愉快に・・」という名言があり、その境地に少しでも近づきたいと思っているが・・、鯛の鯛の話・・。

 私は鯛の「おかしら」を食べるのが好きなのだが、先日娘ファミリーが大きな兜煮を土産に持ってきてくれた。尾頭付きの鯛ではなく、頭だけの「おかしら」だ。
 兜煮の土産というのも少々変わっているが当方は嬉しくいただいた。

 「昔は殿様が鯛の頬の肉だけを食べはったもんや」と親に教えられて育ったが、子どもにアラで我慢させる方便だったのだろう。
 おかげで、目玉、唇、頭頂、そして頬、それらの裏側のコラーゲン?をせせって食べるのが上手くなった。(「せせる」という大阪弁お解り?)
 大きいので頭の方を私がとり、カマを妻が食べたが、さすがに我がファミリー、妻はカマにある鯛の鯛を上手く折らずに発掘?した。ご存じのとおり食べ方の下手な人は鯛の鯛の頭と胴を二つに割ってしまう。

 ただそれだけのことだが、鯛や鰤カマなどほとんどの魚にあるから、一瞬でも食卓が賑やかになる。
 「割れずにとれたので縁起がいい」「江戸時代はお守りにもなっていた」・・・そんな話を実用性のないつまらん話とするか、ちょっとした出来事を愉快に語るか。

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