インタビューが終わると二人の女性アナがマラカスを振って住民と一緒に「ほんでミーゴ」と発声して終わるのがパターンである。
小物(小道具)であるマラカスからするとスペイン語のアミーゴに掛けているのかも知れないが、より基本的には奈良盆地の方言『ほんでミー』に掛かっているのだと思う。
大阪弁だと、ほんでナー、あのナー、の「ナー」や「ナ」の部分が「ミー」となっているもので、奈良の住人であった義母などは「ミー」を多用していた。
先日、奈良の方言について講義を受けたことを書いたが、そのテキストの中にこの「ミー」もあり、それを見て驚いたのは、その「ミー」が大阪の北河内の一部や南河内の一部にもあるという資料だった。
私は長年大阪に住んでいたし、さらには長く大阪で働いてきたが、大阪で「ほんでミー」とは聞いたことがなく、労働組合の近畿レベルの役員をしていた頃から「ミーは奈良の方言」と思い込んできた。
大阪で「ほんでミー」「あのミー」という方言をご存知のお方は教えていただきたい。
こういう言葉(少し古い言い方)は、私の経験からいうと、親から子へ伝わるよりも、孫が祖父ちゃん祖母ちゃんから聞いた思い出の方が強いように思う。
つまり、ここは年寄りの出番である。
で、わが夫婦は孫たちが来て食事をしたときには必ず、「ごちそうさまでした」「よろしゅうおあがり」を欠かしたことがない。
語り伝えること・・は、非常に大事である。こんな言葉は文字で伝わるものでもない。
語り伝えないと、その内に、「いただきます」「よろしおあがり」(食べてよろしい)というような馬鹿げた誤解が大手を振って歩くことになる。
写真は一昨日の記事の成瀬國晴画伯のもの。
『「いただきます」「よろしおあがり」(どうかお食べください)というような馬鹿げた誤解』というのは、関西以外では起こりやすい「馬鹿げた誤解」でしょう。
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